Tap 11を活用できるアプリが便利!

ここでTap 11の機能を使った興味深いアプリを2点紹介しよう。

まず1点めは、Tap 11の背面カメラを使ってチラシやホワイトボード等に書かれた情報を画像データ化する「CamScanner」だ。単に写真を撮るだけでなく、台形歪み補正やOCR機能も備えており、印刷物をデータ化したい時に威力を発揮する。

付属する日本語OCR機能の認識率は、画像補正の程度や文字の崩れかたにより大きく変化するが、総じてあまり期待はできない。ただ撮影したものを素早く台形補正し、コントラストの高い画像にしてくれる機能は驚くほど便利だ。

カメラで撮影するため、ホワイトボードの文字の記録をとりたい時に使ってみよう。使い方はCamScannerを利用して撮影するだけ

撮影した画像は歪み補正の後、自動的にコントラストが強調される。さすがにここまで殴り書きだとOCRでの認識は難しい。ちなみに内容は撮影用に作成したモノ

印刷物でこの程度に補正されれば、割と正しく文字を認識してくれる。ただOCRの実用度についてはオマケ程度の印象だ

こんな感じでサムネイル化できるので、紙データのデジタル化ツールとしては十分使えるだろう

もう1つの標準搭載アプリは「VAIOリモコン」。名前の通りTap 11をTVのリモコンとして使うアプリだ。タブレット型デバイスをリビングに置き、TVを見ながら調べ物をしたりSNSを見たり……という使い方をする人も多いと思うが、このリモコンを使うことでTap 11から手を離さずにチャンネルザッピングや番組表表示等の操作が可能になる。

ソニー以外のメーカーのTVやレコーダーにも対応しているが、その際は複数用意されているリモコンのパターンから、正しく動くものを選ぶ必要がある。

VAIOリモコン初回起動時には操作対象の機器やメーカー名を指定。設定では、ジェスチャー操作の登録もできる

ソニー製以外の機器だと、ビルトインのリモコン設定の中から、ちゃんと動作するものを探す必要がある

ただし実際の操作感は今一つの印象だ。タッチやフリック操作でチャンネル変更や予約画面操作等が可能なのはよいが、操作時は意図して本体上面をTV側へ向けておかないと反応しないこともしばしば見られた。スタンドを使って本体を立たせていると反応しにくいし、かといって本体を寝かせるように持つと手が疲れる。リビングに置きっぱなしで使うことを想定したこの機能は実に面白いが、もうちょっと赤外線の出る範囲が広いとうれしい。

実際の操作風景。この位寝かせていないとしっかり反応しない

リモコン用の赤外線発光部は本体上面、かすかに白い部分に隠されている

Windows 8のスナップ機能を使えば、画面の脇に簡易リモコンを常時表示させておける

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