CPU・GPUベンチマーク:タブレットのスタイルに合わせたパワー

ここからはもうちょっとCPUの性能を掘り下げて見ていくことにしよう。まずは定番「CINEBENCH R11.5」でCPUの計算力をチェックする。Ultrabook用のUプロセッサ(Core i5-4200Uなど)だと、シングルコアで1.1~1.2ポイント前後のスコアが出るテストだ。

「CINEBENCH R11.5」のスコア。シングルコアのスコアに注目

■ CINEBENCH R11.5
CPU Multi 1.44
CPU Single 0.58

スコアを見て判る通り、普通のUltrabookのCPUよりずっと控えめな性能になっているが、薄さ9.9mmというボディに格納することを考えれば、仕方のない選択といえるだろう。

ちなみにTap 11の冷却ファンは結構な頻度で回転することから、熱に関してはあまり余裕のある感じではない。暗騒音約34デシベルの室内において、Tap 11の正面30cm位置からのノイズレベルは38.5dBA。ファンの音がややカン高く、家族が隣で寝ている寝室で使うにはちょっと憚られる感じの音だった。

続いてはグラフィックス性能を「3DMark」および「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」の公式ベンチ(キャラクター編)でチェックしてみよう。

内蔵GPUでも下から数えた方が速いGPUだけに、スコアも低めだ

■ 3DMark
Fire Strike 195
Cloud Gate 1918
Ice Storm 15932

Core i5搭載のUltrabookと比べると、だいたい3分の2程度のスコアにとどまっている。このテストではCPUも酷使するので、クロックが控えめなYプロセッサが不利なのは当然だ。

解像度1280×720ドット(左)と1920×1080ドット(右)設定での評価。どちらも画質は「標準品質(ノートPC)」だ

■ ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
1,280×720ドット 1542
1,920×1,080ドット 879

このベンチでは画質をプリセットの一番下に下げたが、スコアはプレイには適さないという非情の判定。ただ「艦隊これくしょん - 艦これ」のようなFlashベースのブラウザゲーム程度なら、一部カクッとくる部分はあるもののプレイは可能だった。あくまで動画を見るためのGPUと考えるべきだろう。

ではGPU内蔵の「Quick Sync Video(QSV)」を使った高速動画エンコードはどの程度効くのだろうか? ということでQSV対応の「MediaEspresso」を使い、再生時間11分のAVHCD動画を「Google Nexus7」用のH.264形式に変換する時間を計測してみた。CPUは貧弱だが、スマホで見る動画の変換程度には使えないか? というテストである。

QSVを使ったお手軽動画変換が可能な「MediaEspresso」。変換後はフルHDのMP4形式で出力させた

■ MediaEspresso AVHCD→MP4変換
QSVあり 3分28秒
CPUのみ 28分45秒

CPUが控えめなせいか、Ultrabookよりは遅い印象だが、それでもQSVを使えば実再生時間の3倍速程度の時間でスマホ用動画に変換できそうだ。Tap 11のmicroSDカードスロットを利用して、スマホ用動画をパッと変換するのに使うのもよいだろう(ただしMediaEspressoはTap 11とは別に購入しよう)。

バッテリと液晶の性能は?

最後に「bbench」を使ってバッテリの駆動時間をテストしてみた。画面輝度は50%に固定し、キーストロークと無線LANを使ったWeb巡回を有効にした状態でテストした。

■ バッテリ駆動時間 約7時間28分

最新のUltrabookに比べるとやや短めの結果だが、本機の公式駆動時間は約8時間。7時間半も持てば十分といえるだろう。

最後に液晶の特性をXrite社製キャリブレータ「i1 Display Pro」を使って補正し、その結果を元に液晶の色域を求めてみた。Tap 11の液晶はソニー自慢の広色域&広視野角&高解像度液晶「トリルミナス for Mobile」。さらにソニー独自の高画質化技術がふんだんに採り入れられており、写真や動画はメリハリの効いた画質で楽しめる。

Q液晶のガンマカーブ(左)はRGB3本がほぼ一直線にナナメ45度の線を描いている。この手のデバイスとしてはよく調整されているといえる

色域はsRGB(白っぽい領域)の領域より青~緑の領域の表現力に劣る。しかし実用上はほとんど気にならない

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