まとめ:170,000円という価格をどう評価するか?

長々とTap 11の検証を行なったが、Windows 8搭載機としてはパワー不足だが、タブレットとして見ると使い勝手は実によい。リビングやベッドサイトに置いて使いたくなる製品だ。プロモーション映像などを見るとメーカー側は一応ビジネスユースも考えているようだが、分離型のキーボードカバーはまだ練り込みが足らない。USBで普通のキーボードを接続することも可能だが、それではTap 11である必要もない。

しかし一番のネックは170,000円という価格の高さだ。AtomよりCore iを使いたい人には魅力的だろうが、170,000円出せばカーボンボディのVAIO Proはもとより、コンバーチブルノートPCであるVAIO Duoも射程圏内となる。

もちろんソニー側も当然これを想定してか、同社の直販サイトでは「Pentium 3560Y」+「メモリ2GB」等で構成される110,000円弱の構成も準備される。単純にSNSやメールのやりとりができればいい人は直販専用モデルを、動画変換や写真編集、文書作成等といった作業が中心なら今回紹介したTap 11を選ぶとよいだろう。

製品名 VAIO Tap 11(SVT11218DJB)
CPU Intel Core i5-4210Y(1.50GHz)
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SATA 6Gb/s SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics 4200
ディスプレイ 11.6型ワイド(1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HS
インタフェース USB 3.0×1、MicroHDMI×1、ヘッドホン端子など
メモリスロット microSDHC/SDXC/UHS対応メモリカードスロット
バッテリ駆動時間 約8時間
サイズ/重量 W304.6×D188×H9.9mm/約780g(本体)、約320g(キーボード)
OS Windows 8 64bit
店頭予想価格 170,000円前後(2013年11月16日発売)