デジタルを生かした機能としては、「オートフレーミング」機能を搭載。これは、主要被写体を認識し、その被写体を生かした構図に自動で仕上げてくれる、という機能。新たにロックオンAF機能を生かした「オート追尾フレーミング」を搭載した。顔検出を使った「ポートレートフレーミング」や、マクロ撮影時に動作する「オートマクロフレーミング」も搭載。動きのある被写体もポートレートもマクロも、さまざまなシーンでより効果的な構図で切り出してくれる。
構図を気にせず、とっさの判断で撮影しても、あとから自動で構図を仕上げてくれるので、気軽に撮影できる。慣れてきたら、オートフレーミングを参考にして構図を工夫してもいいだろう。
このオートフレーミング機能でも使われているのが「全画素超解像」技術。ソニーの最近のカメラにはよく搭載されている機能だが、オートフレーミングでは画像の一部を切り出すため、画素数が小さくなるが、この超解像技術を使って解像感を維持する、という形になっている。
これを使ったのが「全画素超解像ズーム」で、解像感を保ったまま約2倍、ズーム倍率を伸ばせる。画面の中央を切り出す疑似的な光学ズームをした上で、画像をさまざまに解析して、画質劣化を抑えつつ拡大する、というもの。サイバーショットシリーズにも搭載されているが、画質の劣化は十分に抑えられており、等倍表示をしなければ十分実用的なレベル。超解像が実用的だと、レンズの倍率を一気に2倍に伸ばせるので、シーンに応じて使い分けるとよさそうだ。
デジタル機能では、「ピクチャーエフェクト」機能を搭載しており、画像にさまざまな効果を加えられる。NEXシリーズだと、アプリを追加してエフェクト機能が強化できるが、αシリーズにはそこまでの機能はない。ただ、標準でさまざまなエフェクトを搭載しており、種類は豊富。スマートフォンでこうしたエフェクトを使っている人なら、より高画質の一眼レフでピクチャーエフェクトを楽しめるだろう。
こうしたデジタルを生かした機能は、特にエントリーユーザーには有効で、オートフレーミングや超解像ズームは、活用するとさらに写真の幅を広げられる。
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