通話中にかかってきた別の着信に応答する「割込通話」は、携帯電話としてもiPhoneを活用したいユーザにとって便利な機能だ。他の電話会社ではキャッチホンなどとも呼ばれ、固定電話の時代から利用者は多い。

割込通話はiPhoneでも利用可能だが、ここ日本でiPhoneを提供しているソフトバンクとau/KDDIの2社では料金が異なる。有料(210円/月)のソフトバンクに対し、au/KDDIは無料なのだ。しかもau/KDDIの場合、割込通話機能を自由にオン/オフできる。なお、ソフトバンクでは「割込通話」、au/KDDIでは「割込通話サービス」とサービス名が若干異なる。

使い方は基本的に固定電話と同じで、通話を保留にして別の着信に応答すればいい。通話時に着信を受けると、画面に「通話を保留にして応答」ボタンが現れるので、これをタップすれば通話は切り替わる。「無視」をタップすれば、現在の通話を続行し別の着信は無視される(相手には呼び出し音が聞こえるだけ)。

ただし、注意点がひとつ。au版iPhoneで割込通話機能をオフにしてしまうと、パケット通信中に着信があったとき応答できなくなってしまうのだ。これはau/KDDIが採用する通信方式「CDMA2000」が通話とパケット通信を同時に行えないためで、仕様上やむをえない。友人から「いつ電話してもつながらない」と言われないためにも、割込通話機能は常にオンにしておこう。

操作手順をカンタン解説

1 au版iPhoneで割込通話サービスを有効にする場合は「1451」、無効にする場合は「1450」にダイヤルする。『設定』→「電話」→「KDDIサービス」からダイヤルすることも可能だ

2 所定の番号へダイヤルすると割込通話サービスがオン/オフされ、回線も自動的に切断される

3 通話中に着信があると、このような画面が現れる。「通話を保留にして応答」ボタンをタップすれば、割込通話が開始される