オーディオテクニカは6月26日、米・ニューヨークで開催中のCEA Line Shows2013で、インナーイヤーヘッドホンの新シリーズ「SonicFuel(ソニックフューエル)」を発表した。ラインナップは、ベースモデルの「ATH-CKX9」「ATH-CKX7」「ATH-CKX5」に、スマートフォン用のマイクとリモコンを装備した「ATH-CKX9iS」「ATH-CKX7iS」「ATH-CKX5iS」を加えた全6モデル。

2013年秋に、全世界同時発売を予定している。なお、同社がコンシューマー向けヘッドホンで全世界同時発売を行うのは、今回が初となる。価格はオープンで、推定市場価格は、ATH-CKX9が9,500円前後、ATH-CKX7が7,500円前後、ATH-CKX5が4,500円前後、ATH-CKX9iSが10,000円前後、ATH-CKX7iSが8,000円前後、ATH-CKX5iSが5,000円前後となっている。

φ13.5mmドライバーを搭載する「ATH-CKX9」

「SonicFuel」シリーズの外見上の最大の特徴が"Cチップ"だ。「カンマ」をひっくり返したような形状のCチップは、主に装着性の向上を目的として採用されている。

φ8mmドライバーを搭載する「ATH-CKX7」(上)と「ATH-CKX5」(下)

Cチップの採用により、ダンスの際などアクティブな使い方をしても外れにくい装着性能が実現されている。ただし、防水・防滴機能は搭載しておらず、汗や雨で濡れてしまうような環境では使用することはできない点が、スポーツ向けヘッドホンとは異なる。

またCチップは、装着性だけでなく、音質面にも寄与している。Cチップでハウジング全体が覆われていることで、密閉度がアップ。低域エネルギーの漏れを減少させている。

ATH-CKX9はφ13.5mmの大口径ドライバーを採用する。ATH-CKX7とATH-CKX5はφ8mmドライバーを搭載。耳穴の角度にあわせてハウジングの角度が変わるボールジョイント構造により、ストレスの少ない装着が可能だ。

3モデルとも主に若年層をターゲットとしたモデルで、しっかりとした低域と厚みのあるサウンドを追求。ATH-CKX7とATH-CKX5では、ファッション性の高いカラーリングも大きな特徴ろなっている。

型番 ATH-CKX9 ATH-CKX7 ATH-CKX5
ドライバー φ13.5mm φ8mm
出力音圧レベル 104dB/mW 102dB/mW 100dB/mW
再生周波数帯域 5Hz~25kHz 10Hz~24kHz 15Hz~22kHz
最大入力 20mW 40mW
インピーダンス 32Ω 16Ω
重量(コード除く) 約10g
コード 1.2m(フラット/Y型) 1.2m(Y型)