「iOS 7」のバージョン番号を冠したデバイスからのWebアクセスが急増しているケースが多数報告され始めている。フェイクの可能性はあるものの、そのアクセス数は先月末あたりから顕著となり、6月上旬のWWDC 2013開催に向けて同OSの開発が急ピッチで進んでいる様子がうかがえる。

同件はTechCrunchなどが報じている。それによれば、iOS 7のバージョン番号を持つiPhoneまたはiPadから同社サイトへのアクセスが過去1週間で急増しており、その場所も米カリフォルニア州クパチーノとサンフランシスコに集中しているという。いうまでもなく、クパチーノは米Appleの本拠地であり、その近辺の最大都市であるサンフランシスコには多数の開発者が在住している。Apple関係者ならびに一部デベロッパーらに開発途中のiOS 7が配布され、連日テストを繰り返していると考えるのが自然だろう。またモバイルサイト向けCMSを提供するOnswipe (http://onswipe.com/)においても、同サービスを利用するパートナーサイトで同様の傾向がみられると報告しており、ちょうど1週間ほど前からiOS 7の広域ベータテストが開始されたと考えられる。

同様のトラフィック傾向をグラフで報告しているのがApple Insiderだ。それによれば、4月29日を境に同サイトへのiOS 7からのアクセスが急増しており、おそらくは週末の2日間を除く残りの日付でアクセスが増え続けている。前述のように、iOS 7の広域クローズドベータテストで少しずつ搭載端末が増えているようだ。おそらくは、今年のWWDCのメイントピックはiOS 7であり、この場を使って新機能の数々が紹介されることになるだろう。