広大なデスクトップが決め手

Ultrabookにしては広大なデスクトップにタッチパネルを備え、仕事・ホビーを問わず使い回せるというオールラウンダーな作りがT15の魅力だが、同時にこの“リッチさ”ゆえの悩みもある。Core i5-3537UというCULV(超低電圧版)にしてはパワーのあるCPUを使っているせいか、ちょっと動画を見ているだけで“ファーン”と冷却ファンが立ち上ってくる。静かなマシンが欲しい人でSNSやメール用途主体なら、「VAIOオーナーメードモデル」のCTOで1~2ランク下のCPUを選んでも問題ないだろう。

もっともこうした点を差し引いても、薄型で機能が豊富、さらにタッチパネル対応のフルHD液晶という“欲しいもの全部入り”なT15の魅力は色褪せない。とくに物理的に広いデスクトップは絶対譲れないと考えているなら、検討に値する製品といえる。

なお、今回レビューしたのはTシリーズ15の上位モデル。同社の直販サイトのCTOでは、解像度1,366×768ドットの液晶やDVDスーパーマルチドライブなどの選択もできる。さらにOffice 2013を省き、メモリを4GBにするなど最小構成にした場合は89,800円となる。

製品名 VAIO Tシリーズ15 SVT15119CJS
CPU Intel Core i5-3537U(2GHz)
メモリ PC3L-12800 8GB(4GB×2)
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ タッチ対応15.5型ワイド(1,920×1,080ドット)
ストレージ 1TB SATA ハイブリッドHDD
光学ドライブ BDXL対応Blu-ray Discドライブ
ネットワーク IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.0+HS
インタフェース USB 2.0×2、USB 3.0×1(電源OFF時充電可)、HDMI、D-Sub、カードリーダ(メモリースティック デュオ/SD)、ステレオミニジャック、131万画素Webカメラなど
サイズ/重量 W379×255×22.8mm/約2.35kg
バッテリ駆動時間 約5.5時間
OS Windows 8 64bit
店頭予想価格 170,000円前後