ベンチマークでも結果は良好
実際の使用状況から見たレビューに続き、いくつかベンチマークを走らせてみたので紹介しておこう。
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスだが、結果はご覧の通りとなった。グラフィックスはCPUが持っているIntel HD Graphics 4000をOSが自動で割り振ってしまうため、思ったような高い数値は出ていないが、CPUやメモリ、HDDの結果は予想できるスコアとなっている。
次に汎用的なPCとしてのスペックを測るため、Crystal Mark 2004R3を実行してみた。こちらは、かなり良好な結果が出ている。これならクリエイティブな作業以外のワードやパワーポイントを使っての資料作成やデータのやり取りでもまったく問題はないはずだ。
続いて試したのはワークステーション用のベンチマークとしてはお馴染みのSPECciewperf11。こちらではmaya-3、lightwave-01で高得点を上げている。それ以外でも苦手は無いような印象を受けるが、使いたい環境に合うか確認しておくと良いだろう。
またCUDAコアのベンチマークとしてCUDA-Z ver 0.6.163も実行しておいたので参考にして欲しい。
最後に試したのはバッテリーベンチだ。テストではBBench Ver 1.01で有線LANを使用し、コンピューターは高パフォーマンスモードにて実行した。
その結果は筆者の予想を裏切り、2時間17分18秒という長時間駆動をしてくれた。これは、多分にCPUによる省電力性能が発揮されたと思われる上、GPUにはほとんど負荷を掛けていないためだと理解できる。
ただし、実際の現場で「m-Book P5300」がモバイル環境に駆り出されるシーンは、クライアントとの打ち合わせやちょっとしたセミナーや発表会、実画面を使ったレビューなどがほとんどだろう。要するに電源がまったくない状況でも短時間、通常の操作が行えればそれで十分だといえる。そうした用途としては十分過ぎるバッテリー容量なので、逆に大きな武器として使えそうだ。
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