オリンパスイメージング「OLYMPUS STYLUS XZ-2」は、有効1,200万画素の1/1.7型CMOSセンサーを搭載した高級コンパクトデジカメだ。2011年発売された「XZ-1」の後継機にあたり、開放値の明るい光学4倍ズームを受け継ぎながら、画質と機能、操作性がいっそう強化されている。その実写を含めたレビューをお伝えしよう。

「OLYMPUS STYLUS XZ-2」
関連ニュース記事はこちら
オリンパス、F1.8レンズと1/1.7型CMOS搭載のコンパクトデジカメ「XZ-2」(2012年9月17日)
オリンパス、F1.8レンズ・1/1.7型CMOS搭載デジカメ「XZ-2」を26日に発売(2012年10月17日)

ボディは、やや横に長いフルブラックの金属外装を採用する。前作XZ-1と比べた場合、ボディの基本形状は似ているが、各所に改良を施して使い勝手を高めている。まず目を惹くのは、ボディ前面に着脱式のグリップを新搭載したこと。構えたときに指が滑りやすいという前作の弱点を解消したほか、オプションのプレミアムグリップ(ベージュ/レッド/パープルの3色)と交換して色のコーディネートを楽しむことが可能になった。

背面モニターについては、前作の固定式有機EL(3型/約61万ドット)から、上下チルト式の液晶(3型/約92万ドット)へと進化した。チルトの可動角度は上に最大80度、下に最大50度。この可動化によってボディの厚みはやや増したが、そのこと以上に構図の自由度が広がるメリットは大きい。ローアングルやハイアングルからの撮影を無理な姿勢にならずに気軽に楽しめる。

しかも、液晶は新たに静電容量式のタッチパネルに対応する。画面に触れることで任意のポイントにフォーカスを合わせたり、そのまま撮影したりできる。タッチパネルの反応は悪くない。

前面に着脱式のグリップを装備。ボディの奥行きは、従来機よりもやや厚くなっている

上下可動式の液晶モニターを新搭載する。タッチパネルにも対応する

指でアイコンにタッチして各種の調整を素早く行う「ライブガイド」の画面

タッチした箇所にAFフレームを移動してピントを合わせることができる

グリップを外した状態。本体前面はアルミで、背面はエンジニアリングプラスチック

電源はリチウムイオン充電池で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードに対応する
次ページ: リングとレバーによって多機能をスムーズに設定