オリンパスイメージングは12日、薄型デザインのボディーで一眼に迫る高画質を実現したコンパクトデジタルカメラ上級機「OLYMPUS XZ-1」を2月中旬に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は6万円前後。

「OLYMPUS XZ-1」最薄部26.3mmの薄型金属ボディーとなっており、ブラックとホワイトのカラーバリエーションを用意

同製品は、「ZUIKO」の名を持つレンズを搭載した初のコンパクトデジタルカメラ。35mm判換算で28-112mm相当をカバーする広角4倍ズーム「i.ZUIKO DIGITAL」レンズを搭載し、広角での開放F値が1.8、望遠でも2.5という明るさを実現。一眼用交換レンズ「ZUIKO DIGITAL」と同等の品質基準を満たしており、中心から周辺まで均一でシャープな描写性や、ゴーストやフレアを押さえたクリアな写真表現を可能にするとのこと。

センサーには、1/1.63型という大型でありながら、有効画素数を1,000万画素に抑えたCCDセンサーを採用。従来の1/2.33型1,400万画素のCCDと比較すると、素子あたりの受光面積が約2倍となっており、高画質と高感度を実現している。画像処理エンジンには、同社マイクロ一眼 「OLYMPUS PEN」シリーズと共通の「TruePic V」を搭載。レンズ、撮像素子、エンジンのすべてが暗い場所での撮影に強く、一眼に迫る高画質を可能にしている。

背面には3.0型の有機ELディスプレイを搭載。61万ドットを特殊な画素配列にして、VGA(約92万ドット)相当分の映像を表示する

操作性では、「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」と同じ「ライブガイド」を採用。これにより、写真用語や専門知識がなくても、「鮮やかさ」や「色合い」などを好みにあわせて調節することができる。また、色をカラフルに強調する「ポップアート」や、幻想的な作風に仕上げる「ファンタジックフォーカス」、現実ではあり得ない明暗によるフィクションのような作風となる「ドラマチックトーン」など、6種類のアートフィルターも搭載。

上級ユーザーの欲求に応えるため、レンズ周りのコントロールリングを回転させることで、ISO感度や絞り、シャッタースピードなどの調整も可能となっている。背面の十字キー周りのコントロールダイヤルを合わせることで、作画意図をダイレクトに反映することもできる。

ボディー背面上部には、電子ビューファインダーや外部ステレオマイクが接続できる「アクセサリーポート」を装備。記録メディアは約54MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHC / SDXCカードに対応。突起物を含まない本体サイズは110.6(W)×64.8(H)×42.3(D)mmで、電池とメモリーカードを含んだ質量は約275g。