ソニーは、レンズ、イメージセンサー、画像処理エンジンの全てを2系統搭載した、3D対応フルHDビデオカメラ「HDR-TD10」を4月より発売する。記録メディアは内蔵メモリ64GBのほか、メモリースティックPRO Duo/PRO-HG Duoおよび、SDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応したスロットを搭載する。価格はオープンで、推定市場価格は15万円前後。

HDR-TD10

TDR-HD10液晶収納時

35mm判換算で3D撮影時34.4~344mm(16:9時)の光学10倍ズーム、2D撮影時29.8~357.6mm相当(16:9時)の光学12倍ズームのGレンズを2眼、イメージセンサーには1/4型総画素数420万画素(有効199万画素)の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を2基、画像処理エンジン「BIONZ」を2基搭載する。レンズには3D撮影時にも利用できる光学式手ぶれ補正「アクティブモード」機能を搭載する。3D撮影時には従来機種に比べて約2倍の感度で記録できる高音質マイクカプセルを備え、5.1ch記録が可能で各チャンネルの音量モニターが可能なレベルメーターを液晶画面に表示できる。本体にステレオスピーカーを搭載しており、フルデジタルアンプ「S-Master」と音声特性をデジタル処理で最適化するクリアフェーズ技術により、本体でも迫力のあるステレオ再生が可能となっている。液晶モニターは裸眼3D対応の122.9万画素のタッチパネルエクストラファイン液晶を採用、撮影した3D画像をその場で確認できるほか、3D撮影時には2Dフルハイビジョンも記録され、2Dでの確認も可能。バッテリーは専用リチウムイオン「NP-FV70」で、3D時約5時間10分、2D時約7時間50分の撮影が可能。

液晶展開時

液晶反転時

正面

側面

なお、HDMI接続時の映像転送方式には「フレームパッキング」方式を採用し、左右チャンネルの非圧縮画像ハイビジョン映像信号を伝送するため、高画質なフルハイビジョン3D映像を視聴できるという。撮影時には90種類のシーンを自動で設定する「おまかせオート」機能を搭載する。2D撮影時の記録方式は60pのほか、24pで記録する24pネイティブモードを備える。撮影した画像はカメラを直接USB HDDに接続して転送が可能。そのほか、画面内の人物の顔をタッチするとその人を優先して検出する「優先 顔キメ」機能や、笑顔を自動認識して撮影する「スマイルシャッター」機能などを備える。本体サイズは86.5×74×148.5mm、質量は約625g(本体のみ)/約720g(付属バッテリー使用時)。