Steinbergは、ドイツ・フランクフルトで開催されたMusikmesse 2010にて、同社音楽制作ソフトウェアの最新バージョン「Cubase 5.5」、「Cubase Studio 5.5」、「WaveLab 7」、「HALion Sonic」、「Sequel Content Set」などの新製品を発表した。

「Cubase 5.5」、「Cubase Studio 5.5」

「Cubase 5.5」、「Cubase Studio 5.5」では、4コア以上のマルチコアCPU環境に最適化し、低レイテンシー設定でのパフォーマンスを実現。また、VST Bridgeを介した64bit環境での32bitVST2.4プラグイン使用時のパフォーマンスおよび互換性などが向上している。さらに、新ビデオエンジンによりHDムービー、Open GLに対応し、Windows上でもFireWire経由でのビデオ再生が可能になるなど、多岐にわたる様々な新機能の追加、改良が加えられている。なお、Cubase 5.5/Cubase Studio 5.5のアップデータは、2010年第二四半期のリリース予定で、現行バージョンのすべての登録ユーザーを対象に、無償ダウンロードにて提供されるとのこと。

さらになる進化を続ける人気音楽制作ソフトウェアの最新バージョン「Cubase 5.5」、「Cubase Studio 5.5」。登録ユーザーに対して無償ダウンロード配布予定

WaveLab 7

「WaveLab 7」は、定番マスタリング、レストレーションツールとして多くのプロフェッショナルからも指示されているWaveLabシリーズの最新版。Windowsに加え、ユーザー待望のMac OS X Snow Leopardにも対応した。また、さらなるワークフローの向上を図るため、新コンセプトのユーザーインタフェースへ変更。そのほか、業務用として絶大な評価を持つSonnox製レストレーションプラグインパッケージ「DeNoiser」、「DeBuzzer」、「DeClicker」なども新たに搭載されている。海外でのリリースは2010年後半の予定。

「WaveLab 7」は、待望のMac対応を果たした最新のマスタリング、レストレーションツール。Sonnox社製レストレーションプラグイン3種類などが新たに付属される

HALion Sonic

「HALion Sonic」は、好評の同社ソフトウェア音源「Hypersonic 2」から継承した直感的なユーザーインタフェースと、ヤマハシンセサイザー「MOTIF」のサウンドデザインチームにより生み出された12GBのサンプルライブラリー/約1000種の楽器音などを備えたオールラウンドなマルチティンバーインストゥルメント。高品位なオーディオ/シンセエンジンには、現在開発中の最新サンプラー「HALion 4」と共通のVST3エンジンを採用する。ビート、アルペジオや複雑なフレーズ、アーティキュレーションを動的に操れるFlexPhrase対応パターンを約1500種備えている。

同社Hypersonic 2直系の多彩なシンセサイズ機能と、豊富なサウンドコンテンツを備えたソフトウェア音源「HALion Sonic」。追加用の対応コンテンツ「エクスパンジョンパック」も今後登場予定

そのほか、Cubase、Sequelで使えるループコレクション「Sequel Content Set」の新しいラインナップ「Jazzy Latin」、および「Alternative Rock」の2製品も、同社オンラインショップにて発売した。なお、それぞれの製品についての日本国内でのリリース時期は、現在未発表。