独Celemonyは、3月12日よりフランクフルトで開催されている楽器ショー「Musikmesse 2008」で新技術「Direct Note Access」を発表した。

Direct Note Accessは、ポリフォニックオーディオ素材をモノフォニックに分解し、自由に編集できる技術。たとえばギターのコードカッティングやピアノ演奏、弦楽四重奏といった素材を読み込み、その中の演奏ミスを修正するだけでなく、ピッチ、タイミング、フォルマント、音量などを自由に編集できる。

MelodyneをプラグインとしてDAWソフトからコントロールできる「Melodyne Plugin」にDirect Note Accessが搭載される

Celemonyは、既にオーディオ編集ソフト「Melodyne」シリーズでオーディオ素材のピッチやタイミングを自由に編集する機能を搭載しているが、現在はモノフォニック(単音)のみの対応となっている。Direct Note Accessでは、ポリフォニック(和音)素材に含まれるそれぞれの音をディスプレイ上に分解して表示することで、自由に編集が可能になるという。

なお会場では、このDirect Note Accessを搭載した初めての製品である「Melodyne Plugin バージョン2」も発表された。発売は2008年秋を予定。現在発売中の「Melodyne Plugin バージョン1」を3月12日以降に購入し、製品アクティベーションを行ったユーザは、バージョン2への無償アップグレードが提供される予定となっている。