ポッドキャストやビデオ共有サービスなどを通じて、誰でもデジタルコンテンツを公開できるようになった。本格的なレコーディング/編集機材を揃えなくても、今やパソコンさえあれば手軽にデジタルコンテンツを作成できる。そんな個人ユーザーの増加を背景に、今年のNAMMでは、パソコンを中心にしたコンパクトなシステムで、より高品質なオーディオを作り出せる製品が数多く出展されていた。
スタジオ録音用の技術をUSBマイクに
ユニークなデザインのレコーディング用マイクを開発するBlue Microphoneは、USBマイクロホン「Snowflake」と「Snowball」を展示していた。どちらも16bit、44.1kHzのサンプルレートをサポートする。これまで同社がスタジオ録音用マイクの開発で培ってきた回路デザインをコンパクト化しており、従来の小型パソコン用マイクとは一線を画すオーディオ録音品質を実現するという。プラグ&プレイ対応で、Windos PCまたはMacに接続するだけで使用可能になる。
BlueのUSBマイクロホン「Snowflake」は、卓上やデスクトップPC上に設置したり、ノートPCのディスプレイにクリップしたりするなど様々な利用スタイルに対応する |
通常のマイクに近いサイズの「Snowball」。その名前の通り、雪玉ぐらいの 大きさだ。カージオイドとオムニディレクショナルの切り換えが可能。小型のスタンドが同梱される |
Audio-Technicaは、USB接続をサポートするカージオイドコンデンサーマイクロホン「AT2020 USB」を発表した。AT2020をベースに振動板をカスタマイズしたことで、周波数反応が広がり、高SPLに対応、カージオイド指向性も向上した。サンプルレートは44kHz (16bit)。
USB接続に対応する指向性マイクロホン、Audio-Technica「AT2020 USB」 |
高磁力ネオジウムマグネット採用の45ミリドライバを備えたプロ用モニターヘッドホン「ATH-M50」、パソコンと共に展示 |
MXL Microphonesは、通常のレコーディング用マイクをパソコンに接続するUSBインタフェース「Mic Mate」シリーズをリリースした。16bit Delta Sigma A/Dコンバータを搭載、44.1~48kHzのサンプルレートをサポートする。プラグ&プレイ対応で、葉巻のようなMic Mateを間に入れてマイクを接続するだけで認識される。全モデルにMXL USB Recorder Softwareがバンドルされる。