IDF Fall 2007で公開された、45nmプロセスを使ったQuad Core CPUであるYorkfieldを試す機会が早速訪れた。例によって詳細な評価は後日、"特集記事"としてお届けするとして、まずは簡単な性能レポートをお届けしたい。

45nm Process Dual Die

Yorkfieldとは何か? という話はこのあたりを見ていただくと早いが、要するに45nmプロセスを使ったCore 2プロセッサである。こちらのロードマップでも、Desktop Extreme segmentには2007年第4四半期から45nmプロセスの製品を投入するとしており、今回の製品もやはりExtreme向けと考えて良いだろう。ダイ自体は、こちらの右側にあるとおり、2つのダイを1つのパッケージにまとめたものだ。

もっともパッケージを見る限り、そうした構造は流石にわからない(Photo01)。裏面のコンデンサ配置は異なっているが(Photo02)、右の配置はこちらの写真の右側と同じになっており、IDFの時点から何か変更されたりはしていないようだ。

Photo01:左が今回テストするYorkfield。右は比較用に借用した、Kentsfieldこと65nmプロセスを使うCore 2 Quad QX6850(3GHz/1333MHz)。Revision G0のものだ。

Photo02:こちらも左がYorkfield、右がKentsfield。コンデンサの数は、微妙にYorkfieldの方が減っている。

さて、Windows Vistaの上からはこれはCore 2 Extreme X9650として認識されるようだ(Photo03)。CPU-ZでもCore 2 Extreme X9650と判断されており、これが正式名称と考えて良いだろう(Photo04)。そのL2キャッシュ、CPU-Zによれば24-way set associativeになっている(Photo05)。従来のCore 2が16-wayだったから、単にway数を増やすことで容量増加に対応した形だ。なお比較対照として、同じく1333MHz FSB/3GHz動作となるKentsfieldことCore 2 Quad Q6850を今回は借用した(Photo06)。

Photo03:Windows Experience Indexが5.2なのは、ブート用のHDDが足を引っ張っているから。CPUに関しては勿論5.9だった。

Photo04:SSE4.1のサポートが目に付く。L2キャッシュはやはり6MBと認識された。

Photo05:ただ当然ながら、これでHit/Missの判断に余分に時間が掛かることになると考えられる。

Photo06:65nmながら比較的オーバークロック耐性が高いことで評判のRevision G0コアのKentsfield。