Paul Otellini氏の基調講演にて、Penrynのローンチが11月12日に計画されていることが明らかになった。気になるのはローンチにあわせて投入される製品モデルだが、まず最初の製品として、デスクトップ向けの「Core 2 Extreme QX9650」が公開された。

まずはデスクトップの「Core 2 Extereme QX9650」

PenrynにはクアッドコアのYorkfiled(開発コードネーム)と、デュアルコアのWolfdale(開発コードネーム)あるが、QX9650はモデル名からもわかるとおり、Yorkfieldを採用したクアッドコア・プロセッサだ。

左がデュアルコアのWolfdaleで、右がクアッドコアのYorkfiled。ともにサンプルのためダイが露出している

動作周波数は3.0GHzで、FSBは1333MHz、L2キャッシュサイズは12MB。プロセスルールはもちろん45nmで、拡張版のCoreマイクロアーキテクチャに基づいて製造される。ソケットタイプはLGA775のまま変更されず、対応マザーボードはX38とP35だが、P35ではメモリ周りのパフォーマンスが制限されると考えられる。FMB(Flexible Motherboard)は130Wで、TDPは現行製品と"同様"とされ、QX6850と同等の130W枠が適用される。

こちらのレポートでも紹介した"Bone Trail"こと「DX38BT」。いわゆるIntel純正のX38搭載マザーボード

すっきり"してしまった"バックパネル部のインタフェース類。PS/2で粘るのも限界か…

SSE4を含むPenryn世代からの新たなテクノロジーにより、コア数と動作周波数が同じであるCore 2 Extreme QX6850との比較でもパフォーマンスの絶対値が向上しており、消費電力あたりの性能でも優れるとされている。

Intelが計測したPenryn@3.0GHzとQX6850との比較。当然だがSSE4対応なら大幅なパフォーマンスアップが期待できる

なお、QX9650はExtremeブランドということでハイエンドクラスの製品であるが、ちなみにメインストリームクラスの製品は2008年Q1の投入がアナウンスされている。