エンコードベンチマークその2(TMPGEnc 4.0 XP Ver.4.4.0.233 日本語版)
PEGASYS, Inc.http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/te4xp.html
次はこちらだ。今回エンコードにWindows Vista日本語版を使ったのは、TMPGEncの最新版でMPEG-1/2エンコーダがSSE4になったからだが、これは現時点では日本語版のみで、英語版はまだ未対応だったことによる。こちらはもうMPEG-1/2のみの対応と明記しているので、やはりいつもとやり方を変えてDivXのテストと同様に720×480pixel、24fpsのDVI AVIファイルを、
出力フォーマット:DVD向けMPEGファイル
エンコードモード:画質重視
レート調整モード:VBR。平均9200Kbps
という条件で、
(1) 動き検索精度:標準
(2) 動き検索精度:高精度
(3) 動き検索精度:最高精度(誤り訂正付き)
の3パターンで実施した。
ところでTMPGEnc4 XPは環境設定でSSE4の使用/未使用が選択できるので(Photo13)、これをOn/Offして、SSE4を使う/使わないの両方も試してみた。
結果はグラフ24の通りである。確かにYorkfield vs Kentsfieldという観点で言えば間違いなくYorkfieldが高速なのだが、それがSSE4によるものでは無い事は明白である。というか、SSE4を有効にするとむしろ遅くなっているあたり、一体どういうインプリメントなのか、首を捻らざるを得ない。また、動き検索精度を高くするほどYorkfieldとKentsfieldの差が縮まる(標準で15%程度の性能アップだが、最高精度では6%弱でしかない)あたりは、性能改善は動き検索以外の部分で行われているのだろうというのも想像がつくところだ。