Google Readerのオフライン機能を試す

Google Reader(以下、Reader)は、Googleが提供するフィードリーダー(RSSリーダー)だ。

WebのサービスとしてのRSSリーダーは数多く存在するが、Ajaxの効果的な活用により使いやすさが群を抜いており、筆者も普段から愛用している。

そのReaderが、すでにGearsに対応済みだというのだから、これは使ってみない手はない。Gearsをインストールした状態のFirefoxで早速アクセスしてみた。さて、一体どう変わったのだろうか。

まず、アクセスするとページが表示する前に以下のようなセキュリティ警告のダイアログが表示された。

Gearsインストール済みの状態で、Readerにアクセスしたらこのダイアログが表示される

GearsのAPIを使用しようとしているWebサイトについては、こうした警告が表示されるようになっているようだ。Webサイトに対してGearsの利用を許可することは、ローカルファイルへのアクセスを限定的ながらも許可するということに繋がるので、このような場面では、本来であれば安全なサイトかどうかを見極めるべきところだ。今回はとりあえず、「Allow (許可)」をクリックした。

Readerの画面が表示されたが、右上に見慣れないメッセージが表示されている。内容は「Google Readerをオフラインモードで使用する場合は、上のアイコンをクリックしろ」とのことなので、クリックしてみる(下矢印が書かれた緑のアイコン)。すると、何かをダウンロードしている旨のメッセージが表示された。

待つこと数十秒。ダウンロードが終わると、右上のメッセージが「現在オフラインモードです。インターネットから切断できます」というものに変わり、アイコンも多少変化した。オンラインモードに戻すには、アイコンを再度クリックすればよい。

右上に見慣れないアイコンとメッセージが

オフラインモードになったGoogle Reader

オフラインモード開始時の未読フィード数は2,000件となっている。ローカルのディスク領域やネットワークの負荷を考慮し、2,000件に絞っているようだ。この状態でインターネットから切断しても確かにフィードのチェックは行える。また、Readerはフィードの一覧をオンデマンドでダウンロードして表示するのだが、その一覧はすでにローカルにダウンロードされているので、オンライン状態に比べてかなり機敏に動作する。

軽く使ってみての感想ではあるが、やはりインターネットにつながっていない状態でReaderが動くのは単純にすごい。途方もなく応用範囲の広いテクノロジーだということは十分に実感できた。