さて、簡単なサンプルを実行しただけであるが、Terracottaがもたらすものの大きさを実感していただけたであろうか。

Terracottaを利用すれば、単一のJVM用に書いたコードを簡単にクラスタリング対応させられる。このことにより、たとえばWebアプリケーションにおいてDBから検索した結果をキャッシュして複数台のサーバ間で矛盾なく共有することもできるし、JVM間でのオブジェクトの受け渡しも容易なのでお手軽なメッセージングを行うことも可能だ。

Webアプリケーションに高いスケーラビティとパフォーマンスを要求される昨今、Terracottaは開発者の悩みを大きく軽減してくれるツールであることは間違いなさそうだ。