手軽にタンクから冷水や熱水を供給できるウォーターサーバー。お水やお湯を飲みたいと思った時にすぐに使えてとっても便利です。ただ、気になるのは月々の電気代金。
使わないときはコンセントを抜いたほうが電気代の節約になるのかな?と考えていませんか?この記事ではウォーターサーバーのコンセントについて紹介していきます。
ウォーターサーバーのコンセントを抜くのはNG?
現在では、さまざまなメーカーでさまざまな機種が取り扱われています。
そんなウォーターサーバーは、2000年代から急速に広がりました。統計データによると、現在では、全世帯の約6%にまで普及している人気の製品です。
必要なときにすぐお湯が使える、備蓄水になるので災害時に便利、安心で安全な水が飲める、水を買いに行く手間が省ける、ゴミが減ってエコなど、その様々なメリットから一般の家庭でも使用される方がとても多いと言われています。
そんなウォーターサーバーを長く安心して使用する上で気を付けなくてはならないことの一つに、コンセントやコードの取り扱いがあります。
あなたは、ウォーターサーバーを使用する時にコンセントは繋いだままにしていますか?それとも毎回抜いているでしょうか?
通常、ウォーターサーバーのコンセントは繋いだまま使用するものです。
「節電になるからコンセントを抜いても良いじゃない」と考えている方も多いと思いますが、結論から言うとウォーターサーバーのコンセントを抜くのはNGなのです。
なぜ、コンセントを抜くのがNGなのでしょうか?
それは、ウォーターサーバーのコンセントを不用意に抜いてしまうと、本体に様々な不具合が生じてしまうからです。
それでは、コンセントを抜かない方が良いと言われる理由について、考えていきましょう。
コンセントを抜かないほうが良い理由

衛生面に影響する
ウォーターサーバー内の水はサーバーが稼働することによって、鮮度や衛生面での安全が保たれるようになっています。ウォーターサーバーの電源を入れて使用することで、水は常に冷やされているか温められており、空気に触れている水でも鮮度を保てるようになっているのです。
故に、ウォーターサーバーの電源をOFFにしてしまうと、雑菌繁殖の可能性が高めてしまう危険性があります。
また、現在のウォーターサーバーの多くには、自動クリーン機能が付いており、電源をOFFにすることで、この自動クリーン機能が停止してしまうことも雑菌の繁殖を増やすなどの原因になってしまいます。
消費電力が余計にかかってしまう
ウォーターサーバーは、水の温度を冷水、温水に調整することにも電気代が必要となります。
ウォーターサーバーのコンセントを抜いてしまうと、常温に戻った水の温度を再び冷水、温水まで調整するために大量の電力を消費します。
電気代を抑えるために、コンセントはさしっぱなしにするようにしましょう。
他にも、時刻の設定が初期状態に戻ってしまう事や、その他設定がリセットされてしまうという事も考えられますので、くれぐれもコンセントの扱いには十分に気をつけるべきです!
厳密に言うと、実際には、メーカーによって定義は様々で、詳しくは下記のようになっているので、気になる方は参考までにチェックしてみてください。
サントリー天然水ウォーターサーバーの場合
サントリーのウォーターサーバーの場合、「電源は抜かないでください」と警告文をしっかり載せています。サントリーの場合、電源を抜いてしまうとオートクリーンシステムが作動できなくなり水を衛生的に保てなくなるそうです。
フレシャスの場合
フレシャスのウォーターサーバーの場合、電源をいれることで、クリーン機能が作動するので、むやみやたらに電源を抜くことはおすすめできません。
アクアクララの場合
アクアクララアドバンスは電源を切ると時刻の再設定が必要になります。停電した時も同様に設定が必要になります。
このように、メーカーごとに規約は異なりますが、どのメーカーもコンセントを抜く必要性が無いと促しているモデルが多いようです。
電気代が気になる場合は…

それでも、電気代が気になるという方には代表的な方法として、このような節約法もあります。良ければ、参考までにご確認してみてくださいね!
日当たりを考慮する
エアコンの近くに置かない
壁から離して設置する
ウォーターサーバーはコンセントを抜かなくても選び方や適切な場所に設置するなど簡単な工夫で電気代を抑えることが可能なのです。
少しでも節約をしたいという方は是非、参考までに試してみてください!
コンセントを抜いたほうが良いケースとは?
次に、ウォーターサーバーは、状況によってコンセントを抜いた方が良いと言われるシチュエーションもあることを忘れてはなりません!
万が一、電源を切らなくてはならない場合と、切った後の対応策についてご紹介していきたいと思います。
ウォーターサーバーの電源を切らなくてはならない場合
長期不在時の場合
原則2週間~1ヶ月以上使用をしない場合には、コンセントを抜くのが最善だと言われています。
その理由は、不在時にウォーターサーバーを付けておくことにより、電気料金が高額になってしまうからです。
ウォーターサーバーを毎日24時間稼働し続けた場合の電気料金は、目安としてサーバー1つにつき1ヶ月およそ500円から1000円程度かかります。つまり、毎月1000円の電気料金がかかるとすると、2ヶ月では2000円、半年では6000円もの金額がムダになってしまいます。
不在の期間が長くなるほど電気料金がかさむため、1ヶ月以上不在にする場合は必ず電源を切っておくべきなのです。
ただし、各メーカーによって、コンセントを抜くタイミングについては、それぞれ規定が異なるため、念の為に確認しておくとベストでしょう。参考までに代表的なメーカーの規定を紹介します。
メーカー名 | 対応内容 |
---|---|
コスモウォーター | 電源は入れたままにする ※2週間程度使用しない場合は、利用再開時に捨て水をする。 ※1ヶ月以上使用しない場合は、利用再開前に担当加盟店・販売店にメンテナンス(有料)手続きをする |
フレシャス | 使用サーバーにより異なる(取扱説明書に明記) |
プレミアムウォーター | スイッチをオフにして電源プラグを抜き、水抜きする |
サントリーウォーターサーバー | 電源は入れたまま |
Kirara(キララ)ウォーターサーバー | 電源は入れたまま |
クリクラ | 1週間以上の場合は電源を入れたまま、使用再開時に捨て水をする。 ※1ヶ月以上使用しない場合はお客様センターへ連絡 |
うるのん | 2週間以上使用しない場合はお客様センターへ連絡。 ※1カ月以上しようしない場合はサーバーメンテナンス(有償)を依頼 |
アクアクララ | 電源は入れたままにする※2週間程度使用しない場合は、利用再開時に捨て水をする。 ※1ヶ月以上使用しない場合は、利用再開前に担当加盟店・販売店にメンテナンス(有料)手続きをする |
アルピナウォーター | 10日以上使用しない場合はメーカーへ連絡 ※3カ月以上未注文の場合はサーバーを引き上げる場合あり |
と記載があります。ご自分の使用しているサーバーの機種を確認の上、どのような対処が適切なのかご確認してみてください。
地震や豪雨などが発生した場合
地震や豪雨などが発生した場合は、ウォーターサーバーのコンセントを抜いてください。
災害時にコンセントを入れたままにしておくと火災の原因になる場合があり、二次災害が起こり得る可能性があるからです。
引っ越しをする時
引っ越しする時は手順をしっかり行って電源を切って移動させましょう。そのときに行うべき注意点はやはり「水抜き」です。
タンクの中に水が入ったまま移動してしまうと、移動中に水が漏れて故障の原因などにもなりかねません。くれぐれも水抜きを忘れずに!
停電になったとき
停電になると機械は停止します。そのままコンセントを差した状態にしていると電気が復旧したとき、一気に大量の電流が流れるので機械への負担が大きくなり故障の原因になるのです。
これはウォーターサーバーに限らず家電製品全般に言われていますので、最善の注意を払うと宜しいでしょう。
また、停電復旧後の扱い方にとしては、電源を入れて温水や冷水の機能が正常に利用できるかどうかを確認しましょう。
ボトル内の水は、停電中に一度常温に近づいているため、細菌が繁殖しやすくなっている可能性があるので早め(1~3日程度)に使い切るようにしましょう。
電源を再起動する時の注意点
ウォーターサーバーの電源を抜いてしまった後、まずは何をすればいいのでしょうか?
もしもボトルを付けたままの状態で電源を抜いたとしたら、ボトルの中で菌が繁殖している恐れがあります。
すぐにそのボトルは取り外して中の水を捨てましょう。その場合は電源を切って、サーバー内に補充されている水を出しきる「水抜き」が必要です。
水抜きのやり方
- ウォーターサーバーの電源を抜く
- サーバーにボトルをセットしていれば、ボトルやパックを外す
- 冷水・温水の共に水が出なくなるまで出す
- 背面にある排水キャップを外して、サーバー内タンクの水を出す
- 水抜きをする時は出かける直前ではなく、ある程度時間がある時に行ってください。電源を切ってから3~4時間はそのままにしておく必要があります。タンク内から出てくる温水が熱い状態では、ヤケドをしてしまう可能性があるので危険です。
また、ウォーターサーバーをしばらく使用していないと、内部に埃がたまることがあります。部品に不具合が起こっていることもあるかもしれません。
セルフ・メンテナンスを行う箇所
- ウォーターボトルやパックの差込口
- 水の出る蛇口
- コック部分
- 受け皿、トレイ
- 本体の側面や背面
- 電源プラグ
などが挙げられます。
直接口にする水ですので、ボトルが刺さる部分や水が出てくるところなどは「アルコール消毒」で拭き取るようにして、ホコリなどある部分は中性洗剤や掃除機でキレイにしてから利用を開始すると良いでしょう。
まとめ
ウォーターサーバーは安全に使う上で管理やメンテナンスも重要なことです。
外出や就寝時に電源を抜くか、付けたままにしておくべきなのかで悩んでいる人はたくさんいると思います。また、コンセントを抜いてしまった時には、どんな対処を行えば良いのかも悩みどころですね。
衛生面や消費電力などを考慮し、できるだけ、コンセントを抜かない方が最善だということが分かりましたね。
長期不在や停電時など、ウォーターサーバーの電源を切るケースもありますが、各メーカーによって対応が異なることもありますので、取扱説明書やメーカーへ問い合わせることをオススメします。