この記事ではウォーターサーバーの飲み放題プランがどういう人におすすめか、従来のボトル購入式との料金比較を交えて解説します。
記事の最後ではおすすめの飲み放題メーカー5社紹介しているので、ぜひ自分好みのウォーターサーバーを見つけてみてください。
ウォーターサーバーの飲み放題プランとは
ウォーターサーバーの飲み放題プランとは、水道水を直接サーバーで浄水する仕組みによって、水ボトルの購入が不要となるというものです。
基本使用料以外のお水代は水道代のみに抑えられるため、毎日たくさん水を使う人であれば、飲み放題プランの方が毎月の料金をはるかに抑えられます。
飲み放題プラン=水道直結型or水道水補充型
ウォーターサーバーの飲み放題プランには水道直結型と補充型の2種類があり、それぞれ仕組みが大きく異なります。
- 水道直結型:水道の配管にホースを繋ぐなどして、直接サーバーに水を引くタイプ
- 水道水補充型:ヤカンなどを用い、水道水を手動でサーバーのタンクに注ぐタイプ
どちらのタイプも浄水能力に明確な差はありませんが、その他の性能や設置事情などを考慮すると、「どちらがどういう人におすすめか」というのは割と明確です。
以下の見出しで水道直結型と浄水型、それぞれのメリット&デメリットを解説しているので、ぜひそちらをご覧になったうえで自分にピッタリのタイプを見定めてみてください。
水道直結型のメリット&デメリット
水道直結型の一番のメリットは、水を準備する手間が一切かからない点です。水道から直接内部タンクに水を補充するため、ボトルの交換も手動での注水も必要ありません。また水道直結型サーバーの中には加熱や冷却を瞬間的に行える商品も多く、その場合は保温・保冷に電力を要さないため電気代も安く抑えられます。
一方で水道直結型のデメリットとして、よく挙げられるのは「設置工事が必要」という点です。他タイプのサーバーよりも初期費用が高くなりやすいうえ、設置スペースも工事に支障のない場所(大抵は水栓から10m前後)に限られます。また水道に直結する以上、水道が止まると使えなくなるため、災害時においてはそれほど頼りになりません。
まとめると水道直結型は、普段使いの利便性が圧倒的である一方、導入時の負担や災害時の不便が多少なりとも気になるタイプといえます。
もちろん初期予算や設置スペースに問題がなく、かつ災害用の備蓄水を別途用意できる場合は、文句なしに水道直結型の方がおすすめです。
水道水補充型のメリット&デメリット
水道水補充型は設置工事不要なため初期費用が安く、かつリビングや寝室など幅広いエリアに設置することが可能です。また水道水補充型は手動で注いだ水を交換式フィルターでろ過、といった簡素な構造であることが多いため、非常用電源さえあれば災害時でも手軽にきれいな水を確保できます。
しかし浄水型はタンクに水を注ぐ作業が頻繁に生じるため、人によってはボトル購入式以上に負担を感じることもあるでしょう。また幅広いエリアに設置できるとはいっても、水場から離れれば離れるほど注水の手間も増していくため、家庭用に導入するなら結局キッチン周りに置くのがベストといえます。
まとめると水道水補充型は、水道直結型よりも手軽に導入しやすい代わりに、普段使いの手間がそれなりに大きくなったタイプです。このように飲み放題サーバーはタイプごとに全く異なるメリット・デメリットを持っているので、導入のしやすさと普段使い、どちらを重視するかで選び分けてみてください。
飲み放題プランのメリットを他の“お水”と徹底比較
ここでは飲み放題プラン共通のメリットを、ボトル購入式サーバーや家庭用浄水器など様々な他の“お水”と比較していきます。
飲み放題プランのウォーターサーバーは、浄水能力や使いやすさなど多くの項目がトップクラスなので、他のタイプを契約予定の方もぜひ飲み放題プランを改めて検討してみてください。
飲み放題VSボトル購入式プラン
ウォーターサーバーのボトル購入式とは、定期配送されてくる水ボトルをサーバーに連結して使うタイプです。用いられる水には天然水とRO水の2種類があり、前者は自然な水の美味しさを味わえ、後者は徹底的にろ過された高純度の水を摂取できます。
こうした水のクオリティにおいて、水道水をベースとする飲み放題サーバーがボトル購入式を上回るケースはそれほど多くありません。
しかしボトル購入式にはボトルの受け取り・取り替え・保管(処分)といった三重の手間がかかることから、使いやすさでは圧倒的に飲み放題プランが勝るといえます。
また衛生面に関しては飲み放題サーバーの浄水能力で何ら不足はなく、水の美味しさについてもよほどこだわりがなければ違いを認識できないレベルなので、総合的に見てもやはり飲み放題プランの方がおすすめといえるでしょう。
飲み放題VS家庭用浄水器
家庭用浄水器は、文字通り浄水を専門とする装置です。ピッチャー型や蛇口連結型など様々な形状の浄水器が発売されているので、自分のライフスタイルに合った商品を比較的すぐに見つけられることでしょう。
また、これまで浄水器の多くは買い取り式かつ値段もピンキリでしたが、最近では安価でレンタルできるサービスも台頭してきており、今やウォーターサーバーと並ぶ注目のサブスクリプションの1つとなっています。
しかしウォーターサーバーが保温・保冷や自動クリーニングなど様々な機能を搭載しているのに対し、家庭用浄水器にそうした付加価値は基本ありません。
また、そもそもの浄水機能についても、同じ料金帯で比較するとウォーターサーバーの方がはるかに高性能であることが多いです。よほど設置スペースに困っていなければ、敢えて家庭用浄水器を選ぶ理由は薄いといえます。
飲み放題VSミネラルウォーター
ミネラルウォーターはコンビニや薬局などですぐに購入できるうえ、ウォーターサーバーのような契約手続きも皆無です。また豊富な品揃えの中から自分好みの水を探しやすく、実際多くの人が水分補給にミネラルウォーターを愛用しています。
ただしミネラルウォーターを近所の店で買うことが、ウォーターサーバーの飲み放題プランより明確にお手軽ということはありません。なぜならミネラルウォーターを購入し続けることによる毎月のコストが、ウォーターサーバーの水道代とは比較にならないほど高額だからです。
またペットボトル水は1Lあたり1㎏以上の重さがあり、日々の運ぶ手間も無視できません。さらに、保管するにも場所を取るでしょう。
今までミネラルウォーターを日常的に購入していた方は、ぜひこの機会に飲み放題プランの利用も検討してみてください。
飲み放題VSスーパーの無料提供水
スーパーマーケットの中には店内にウォーターサーバーを常設し、利用客向けに無料の水を提供しているところも多くあります。最初に数百円の給水ボトルを買えばそれ以降の出費は一切ないので、とにかくお金をかけずにお水を手に入れたい方にはピッタリです。
ただしスーパーの無料提供水は単に運ぶ手間がかかるだけでなく、衛生状態にも大きな課題を抱えています。
ウォーターサーバーは浄水の過程で消毒用の塩素なども除去するため、抽出後の水は賞味期限が短くなる傾向にあります。自宅でサーバーを使う分には気にする必要のないことですが、無料提供水は抽出後の状態で保管することになるため、持ち帰った後は早めに消費しなければなりません。
他にも繰り返し使うボトルや不特定多数の人が触れるサーバーなど、水の衛生を損なう原因がそこかしこに潜んでいる点も注意が必要です。
飲み放題のウォーターサーバーがおすすめの6つの用途
ここまでの特長紹介や他タイプとの比較を通じ、飲み放題ウォーターサーバーのメリットは概ねお分かりいただけたと思います。
ここからはそのメリットを踏まえたうえで、「飲み放題プランは結局どういう人にどのような用途でおすすめか」について解説します。
子育て家庭、二世帯住宅、大家族など水を大量に使う
子育て中のご家庭や二世帯住宅にお住まいの方など、大所帯で暮らしている場合は飲み放題プランの利用を強くおすすめします。水ボトルの都度購入と飲み放題プランでは毎月のランニングコストが大きく異なり、水を大量に使う家ではそれが特に顕著になるからです。
また高齢者や小さな子どものいる家庭にとって、ウォーターサーバーがもたらす美味しいお水や便利さは重宝すること間違いありません。
料理や洗顔など飲用以外の水もきれいな水を使いたい
飲み放題ウォーターサーバーの浄水性能は、家庭用浄水器にも勝るほどの高水準です。そのため料理や洗顔など、水分補給以外の用途にももちろん使うことができます。
なおウォーターサーバーの中には、容器に合わせて抽水口の高さを変えられる商品も多くあるので、一人暮らしの方などでも生活全般への利用を考えている方はぜひチェックしてみてください。
カルキ臭が気になる水道水をそのまま使いたくない
水道水は家庭に届く前に必ず殺菌処理が行われているため、殺菌に用いた塩素などの臭い(カルキ臭)はどうしても残ってしまいます。これを取り除くには水道水を沸騰させるなど、カルキ抜きの作業を行わなければなりません。
しかし飲み放題ウォーターサーバーならカルキ臭を除去してくれるので、水道水を様々な用途にすぐさま使うことができます。
使うたびにお湯を沸かすのは面倒、常にお湯が出る環境を希望
ウォーターサーバーには必ずといっていいほど保温・保冷機能が搭載されているため、熱々のお湯が欲しいときにもよく冷えたお水が飲みたい時でもすぐ手に入ります。
コーヒー・紅茶を飲むときや温水で洗顔したいときなど、サーバーのお湯が役に立つ場面は挙げればキリがありません。
また瞬間温冷機能を備えた水道直結型サーバーであれば、加熱や保温にほとんど電力を使わないため、少しでもコストカットしたい方にはこちらがおすすめです。
最高品質の水ではなくても、浄化した水道水をお金を気にせず使いたい
「水の味にとことんこだわりたい場合」はウォーターサーバーの飲み放題プランをおすすめできません。
水ボトル購入式ウォーターサーバーの多くはミネラル豊富な天然水が高品質なまま自宅に届くので、水道水をベースとする飲み放題サーバーではどうしても敵いません。
しかし水ボトル購入式は料金も手間も多くかかるので、水は衛生面重視で味はそこまで気にしない、という方にはやはり飲み放題プランがおすすめです。
宅配型ウォーターサーバーのボトル注文、受け取り、空きボトルの返却、保管などが面倒に感じる
水ボトル購入式ウォーターサーバーは都度水ボトルが宅配されてくるため、注文や受け取り、空きボトルの処分など結構な手間が生じます。
飲み放題プランのサーバーにはこうした手間が一切ないうえ、月額料金もサーバーレンタル料のみである場合が多いので、ウォーターサーバーをより手軽に導入したい方はぜひ飲み放題プランを優先的に検討してみてください。
【水道直結型】メンテナンス料無料!飲み放題のウォーターサーバーメーカー2選
ここでは水道直結型ウォーターサーバーの中から、メンテナンス料を無料としているメーカーを2社紹介します。いずれも非常に高機能なので、利便性重視の方はぜひ以下の2社をメインに様々な水道直結型サーバーをチェックしてみてください。
楽水
初回金 | 5,500~13,200円 |
サーバーレンタル料 | 3,278円~6,578円/月 |
水代 | なし |
配送料 | なし |
配送スキップ制度の有無 | なし |
休止手数料 | なし |
解約手数料 | あり※1 |
楽水は、高純度なミネラル水を手軽に作れる水道直結型ウォーターサーバーです。
3種類のフィルターによって、ミネラルバランスを保ちつつ不純物やカルキ臭を除去する仕組みで、水道水がベースでありながら天然水にも引けを取らないおいしさを実現。水のおいしさに多少なりともこだわりたい方には、特におすすめのウォーターサーバーとなっています。
保温機能は90℃、保冷機能は最小5℃と非常に優秀であるうえ、最大95℃の加熱機能も搭載。さらには常温水にも対応しているため、そのとき使いたい温度の水をいつでもすぐに注ぐことができます。
他にもECOモードや自動クリーン機能、チャイルドロックなど多種多様な機能が備わっているので、ご契約の際はぜひ色々な使い方を試してみてください。
なお料金はサーバーレンタル料が月額3,278円からで、そのほか初期費用5,500~13,200円ほどかかります(※)。定期メンテナンスや浄水フィルター交換は無料となっていますが、それを差し引いても飲み放題プランの中では若干高めの料金設定といえるでしょう。
しかしその分、水のクオリティやサーバーの機能性は業界トップクラスであり、コストパフォーマンスは間違いなく優秀です。
(※)13,200円以外のプランはサーバー設置を自分で行う必要あり
ウォータースタンド
初回金 | 9,900円 |
サーバーレンタル料 | 2,200円~8,250円/月※1 |
水代 | なし |
配送料 | なし |
休止手数料 | なし |
解約手数料 | 6,600円※2 |
※2 設置から1年未満の解約の場合、撤去費用6,600円かかる。
ウォータースタンドは、高機能フィルターによってつねにきれいな水を精製するウォーターサーバーです。また業界で初めて、瞬間冷温水システムを採用したことでも知られています。保温・保冷機能が省けたことにより消費電力の大幅カットを実現しているほか、貯水タンクのないコンパクト設計なため置き場所にも困りません。
またJIS規格の家庭用浄水器試験で13項目に合格するなど、水の安全性も公的機関のお墨付きです。
サーバー商品のラインナップも非常に豊富で、水道直結型や浄水型、常温水に特化した電源不要モデルなど多種多様なサーバーが用意されています。他にもチャイルドロックや節電モード、抽出量調節など商品ごとに色々な機能が備わっているので、こだわりの多い方でもきっと自分好みのウォーターサーバーを見つけられることでしょう。
サーバーレンタル料は温水機能付きモデルが月額3,850円から、常温水モデルは月額2,200円からとなっています。品揃えが豊富なだけに価格帯もかなり幅広いので、高価なモデルはご自身のお財布と十分相談しながら検討しましょう。
なお初期費用はエコサーバーなら無料、その他商品の場合は設置費が9,900円かかるため、最初にまとまったお金を用意しづらい方にはエコサーバーがおすすめです。
【水道水補充型】メンテナンス代無料!飲み放題のウォーターサーバーメーカー3選
本項では水道水補充型ウォーターサーバーの中から、メンテナンス料を無料としているメーカーを3社紹介します。いずれも非常に衛生的かつ扱いやすいので、安全面重視の方はぜひ以下の3社をメインに様々な浄水型サーバーをチェックしてみてください。
エブリィフレシャス・ミニ
初回金 | なし |
サーバーレンタル料 | 3,300円/月 |
水代 | なし |
配送料 | なし |
休止手数料 | なし |
解約手数料 | 11,000円〜※1 |
エブリィフレシャス・ミニは、独自の浄水カートリッジで水道水を徹底ろ過するウォーターサーバーです。不織布や中空糸膜など複数のフィルターを通して、品質表示法の対象12物質+4物質の計16物質を除去します。
また貯水タンクが給水時に外気を取り込まない仕組みになっており、サーバー内部の空気をつねに清潔に保ちやすい点も魅力です。
サーバー内部は殺菌効果のあるUV-LEDで自動クリーニングできるうえ、貯水タンクも取り外し簡単で洗いやすいため、商品のお手入れに困ることはほぼありません。また消費電力を最大60%カットするECO機能や、部屋の暗さに応じて運転を抑える自動スリープ機能など、節電につながる機能もかなり充実しています。
コンパクトで設置場所を選ばないこともあいまって、サーバーの使いやすさは間違いなく業界随一といえます。
サーバーレンタル料は初月無料、2ヵ月目以降は月額3,300円で、初期費用やカートリッジ交換代は一切かかりません。また初月無料サービスはキャンペーンなどではなく恒常的に実施しているため、いつでも気軽に契約できます。
設置工事や訪問メンテナンスも必要ないので、解約手数料が最大22,000円に達する点を除けば、まさに非の打ち所がないサービスといえるでしょう。
ハミングウォーター
初回金 | 2,200円 |
サーバーレンタル料 | 3,300円/月〜 |
水代 | なし |
配送料 | なし |
休止手数料 | なし |
解約手数料 | 16,500円※ |
ハミングウォーターは、2段階浄水フィルターによってつねにきれいな水を供給するウォーターサーバーです。
水受けトレイのサイズを選べるため、いつでも楽な姿勢で給水できます。さらに、温水・冷水・常温水が全て1本のノズルから出てくるので、注ぎ口に迷う心配もありません。高齢者や機械の苦手な方であれば、ハミングウォーターの利用しやすさを特に実感できることでしょう。
もちろん機能性にも抜かりはありません。殺菌機能や再加熱機能で水をつねに高品質に保てるほか、エコモードを使えば日々の電気代も手軽に抑えられます。また別売りの非常用電源ユニット(1,600円)を購入すれば、非常時の水源として利用することも可能です。
シンプルかつコンパクトなデザインも魅力的で、リビングや寝室等どこに置いてもインテリアの1つとして馴染みます。
料金はサーバーレンタル料が月額3,300円で、初期費用としては出荷手数料2,200円がかかります。また契約期間は2年で、それ以前に解約した場合の引取手数料は16,500円です。水道水補充型サーバーとしてはいたって普通の料金システムですが、多機能なうえ停電時にも使えることを考えれば、コストパフォーマンスは高めといえます。
クリクラ
初期費用 | なし |
サーバーレンタル料 | 3,760円/月〜 |
水代 | なし |
配送料 | なし |
休止手数料 | なし |
解約手数料 | なし |
クリクラの浄水型ウォーターサーバーも水道水を注いて利用できウォーターサーバーです。自然圧によるドリップ方式で水をろ過するタイプ。良質なろ過材にじっくりと浸透させ、ろ過材の機能を最大限に引き出し、より安全で美味しく生成された水を飲むことができます。1回の給水で6L入り、温水・冷水ともに2L以上のタンクなのでたっぷり使えるのも嬉しいポイント。
他社の浄水型サーバーは自分でフィルターを交換する必要がありますが、クリクラの浄水型ウォーターサーバーは1年に1回、専門スタッフによる定期メンテナンスがあるため、衛生面でも安心して利用できますよ!
クリクラは、契約期間の縛りがなく、解約手数料がかからない点は大きなメリットです。
まとめ
ウォーターサーバーの飲み放題プランは、きれいな水を定期的に飲用する手段として最もコストパフォーマンスに優れていることがお分かりいただけたと思います。
飲み放題のウォーターサーバーに興味を持たれた方は、ボトルタイプや家庭用浄水器などと比較し、紹介したメーカーをメインに様々なサーバー商品を検討してみてください。