Chromebook がGIGAスクール構想で注目される3つの理由

文部科学省がGIGAスクール構想を推し進める中、多くの学校はその整備に追われている。加えて、2020年には新型コロナウイルスが流行。オンライン授業や家庭学習のためにも、一人一台の端末整備は必須といえる。このような状況の中で、いま各社から学校法人向けの端末が多く提供されている。それぞれ特色はあるが、中でも昨今採用が増えているのが「Chromebook (クロームブック)」だろう。その理由は大きく分けて3つある。

1つ目は、価格面でのメリット。ほかのOSを採用したデバイスと比べると、Chromebookは比較的安価に導入が可能だ。もちろんWindowsやiPadも価格を抑えたモデルが投入されているが、特にChromebookはGIGAスクールの補助金内で導入しやすい点が大きな魅力となっている。

2つ目は、教育機関向けグループウェア「Google Workspace for Education」と連携している点だ。Google Classroom、Googleドライブ、Google フォーム、Gmail、Googleカレンダーなどが包括されており、教師と生徒で情報を共有できる。クラウドサービスやクラウドストレージを利用することで、いつでも・どこでも学習できる環境を構築し、オンライン授業に対応できるのはもちろんのこと、対面授業の補助としても利用できる。

3つ目は、標準でキーボードを備えていること。スマートフォンが身近なデバイスとなり、タッチパネルに慣れ親しんだ子供たちは増えたものの、キーボードを使えるか使えないかは今後IT教育を受けるうえで大きく影響するため、子供のうちからキーボード入力に慣れてほしいと考えている教育機関は多い。

コロナ禍で進んだChromebook活用

すでに導入を進めていた学校では、コロナ禍でさまざまな活用が見られた。一斉休校が要請された緊急事態宣言下では、Google Meetを活用してオンライン上でホームルームを行い、教師と生徒、生徒同士のコミュニケーションに役立てられていた。休校要請が解除されたあとも、入学説明会や体育祭、社会科見学などのオンライン中継や、授業を録画しオンデマンド配信するなど、さらなる活用が進んだ。今後は居住地や障がいなどの問題で登校が難しい生徒へのオンライン授業など、コロナ禍の対応以外にも活用の幅が広がっていくだろう。

教育現場における端末に求められるポイントは企業とは異なり、”大きさと軽さ”と”堅牢性”だ。GIGAスクール構想のメインターゲットである小・中学生には大きく重いデバイスは扱いにくく、また机の上を占有してしまう。そして日々の授業を受ける中で落下させ破損してしまう可能性も高い。このふたつは基本的に相反する要素なのでどちらかを優先することになるが、その選択肢が広いこともChromebookの特徴といえる。

たとえば”大きさと軽さ”を重視するのであれば、「Lenovo IdeaPad」や「ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000)」などが候補に挙がるだろう。タブレットスタイルとキーボードスタイルを切り替えることができるため、活用シーンによって使いわけが可能だ。

  • ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000)

    ASUS Chromebook Detachable CM3 (CM3000)

堅牢性を重視するのであれば、「DELL Chromebook 3100 2-in-1」や「ASUS Chromebook Flip C214MA」が良い選択肢となりそうだ。頑丈なだけでなく、フルストロークのキーボード、前面・背面カメラなど、GIGAスクールの要件を網羅している。

  • DELL Chromebook 3100 2-in-1

    DELL Chromebook 3100 2-in-1

  • ASUS Chromebook Flip C214MA

    ASUS Chromebook Flip C214MA

Chromebookと合わせて使いたいJamboard

GIGAスクール構想の実現に欠かせないもうひとつのデバイスとして、電子ホワイトボードが挙げられる。さまざまなメーカーからタッチパネル式のディスプレイ型やプロジェクター型、ユニット型など多様なデバイスが展開されている中、Googleが提供しているのは、タッチパネル式のスマートディスプレイ「Google Jamboard」だ。

Jamboardは単体で使用しても非常に有用なデバイスだが、Google Workspace for Educationと連携させることで、その特徴を最大限に活かすことができる。またChromebookは、Jamboardと同じUIで、Googleのサービスに最適化されているため、組み合わせることで真価を発揮するはずだ。

たとえば、Jamboard 上でGoogleドライブ内のデータを共有した場合、生徒はそれをChromebookから確認でき、さらに共有されたデータに書き込みも可能だ。このようにJamboardをGoogle Workspace for EducationとChromebookと連携してうまく活用すれば、対面・オンライン授業関わらず、インタラクティブな授業を実現できる。

また、昨今は図書室のマルチメディア化のために導入される事例も多い。複数のJamboardを設置し、グループごとに一台を使って学習を進め最終的にはそれぞれのグループがJamboard上で学習内容を発表するといった使い方が多いようだ。

ICT環境整備をよりスムーズに推進するGoogleソリューション

生徒1人1台端末環境は、もはや令和時代における学校の”スタンダード”ともいえるが、その環境を構築するためのハードルは少なくない。導入のための予算や教員に求められるICTに関する習熟度などはその最たるものだろう。Googleのソリューションは、比較的安価に揃えることができるうえに日頃慣れ親しんでいるGoogleのサービスをそのまま利用できるため、GIGAスクール構想をスムーズに実現してくれる。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績4万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

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