前回はWindowsにUbuntuをインストールする方法を説明した。Microsoftの提供しているドキュメントに沿ったインストール方法だ。wslコマンドを実行するだけでUbuntuのインストールが完了し、Ubuntuを利用できることがわかったと思う。
今回は、インストール後に最初にやっておきたい「アップデート」を取り上げる。
アップデートする
Ubuntuはシステムもユーザランドもアプリケーションもパッケージで管理されている。パッケージは細かくアップデートが行われているので、セキュリティ上の必要性のほか、バグの修正、または機能的な必要性がでるタイミングでアップデートを行うことが多い。定期的にアップデートを行うこともある。
wslコマンドでUbuntuをインストールしたわけだが、インストールされたUbuntuは最新の状態にはなっていないことがほとんどだ。いつアップデートするかはそれぞれのユーザーの使い方によって使い分けてもらえればよいのだが、インストールした直後はアップデートを行うよいタイミングだ。最初の段階で一度はアップデートを行って。
aptコマンドでアップデート
Ubuntuをアップデートする方法は通常のUbuntuとまったく同じだ。aptコマンドでメタデータを最新の状態へ更新し、そのメタデータに従ってパッケージのアップデートを行う。これでUbuntuのシステムからユーザランドのコマンドまで、さまざまなソフトウェアのアップデートが行われる。
まず、次のようにaptコマンドを実行してパッケージに関するメタデータを最新の状態へ更新する。
パッケージ関係のメタデータを最新の状態へ更新する
sudo apt update
管理者権限が必要になるのでsudoコマンドを介して実行する。sudoコマンドを実行するにあたって必要になるパスワードは、前回Ubuntuのインストール時に設定したパスワードだ。
多くのケースでいくつものパッケージがアップデート可能な状態になると思う。アップデートを実施する前に次のようにaptコマンドを実行して、どの程度の数のパッケージがアップデートされることになるのかを確認してみよう。結構な数のパッケージがアップデート可能な状態であることを確認できると思う。
アップデート可能なパッケージを一覧表示させる
sudo apt list --upgradable
それでは、次のようにaptコマンドを実行してパッケージのアップデートを実施する。
パッケージのアップデートを実施
sudo apt upgrade
これでアップデート完了だ。この操作はWSLで動いているUbuntuも、クラウドにデプロイされているUbuntuも、ベアメタルにインストールされているUbuntuも同じだ。