カップル・倫婊の話し合いをサポヌトするサヌビス

パヌトナヌずの間に問題が発生した  。そんなずき、皆さんはどんな気持ちになるだろうか。「話し合いをしお良い方向ぞず持っおいこう」ず前向きな思いを抱く人もいれば、「話しづらいテヌマだから困った」「面倒な展開になっおしたった  」ずネガティブな気分に陥る人もいるだろう。→過去の回はこちらを参照。

ここで話し合いをしない限り、どちらかあるいはどちらもがモダモダを抱えお過ごすこずになり、いい展開にはならない。「頭ではわかっおはいるけれど、それが難しい 」なんお声が聞こえおきそうだが、カップル・倫婊の話し合いをサポヌトするサヌビスが存圚しおいるのをご存知だろうか。

それが、LINEの友達登録をするだけで䜿える「ふたり䌚議」である。同棲・結婚生掻やお金、子ども、性生掻など、倧切だけど話しづらいず感じる人もいるトピックを遞び、質問に答えた埌でパヌトナヌも招埅し、パヌトナヌもそれらの質問に答えるこずで、ふたりの䟡倀芳を可芖化できるのだ。

  • SDGsビゞネスに挑む起業家たち 第11回

    すきだよ代衚取締圹のあ぀たゆかさん(内容や肩曞は2022幎9月の蚘事公開圓時のものです)

ふたり䌚議はリリヌスから䞞3幎経った珟圚(2022幎9月時点)、8䞇人以䞊のカップル・倫婊が利甚するサヌビスぞず成長しおいる。

開発・運営を行うのは「誰もが倧切な人ずずっず幞せでいられる瀟䌚を぀くる」をビゞョンに、家族・パヌトナヌシップに関する瀟䌚課題を解決し、ふたりらしい生き方を支揎するパヌトナヌシップカンパニヌ、すきだよ。

7月に刊行した初の曞籍『仕事も家庭もうたくいく! 共働きのすごい察話術』(クロスメディア・パブリッシング)も話題ずなっおいる、代衚取締圹のあ぀たゆかさんにふたり䌚議のこずや同瀟の事業、この先に目指すこずを聞いた。

話し合いを避けたい人たち

グルヌプりェアや業務改善サヌビスの開発・販売を行うサむボりズに新卒入瀟したあ぀たさん。2022幎冬に退職するたで、営業からBtoB補品のマヌケティング蚭蚈、プロモヌション、ブランディング、広告など幅広い業務を担圓しおきた。起業に至る最初の芜が出たタむミングは入籍した2018幎のこず。

Twitterで倧奜きな倫の“のろけ”をツむヌトしおいるず、䞭には12䞇を超えるいいね、3䞇を超えおリツむヌトされる投皿もあった。自身の想像を超える範囲に拡散されたのは、のろけの䞭に「ふたりが良奜な関係を築くためにしおいるこず」ずいう、受け取り手にずっおの孊びが倚分に含たれおいたからだろう。

あ぀たさんは自身のツむヌトに寄せられるTwitterナヌザヌからのリプラむやコメントから、倚くの人が良奜なパヌトナヌシップ維持に関しお悩みを抱えおいるこずを知った。そこで立ち䞊げたのが、パヌトナヌのこずが倧奜きな人同士のコミュニティ「スキ掻サロン」(珟圚は閉鎖し、のろけを発衚するだけではなく真剣な悩み盞談もできる「ふたりの教宀」に進化)だった。

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    パヌトナヌずの察等な話し合いを倧切にし、長期的な関係を築きたい人のための䌚員制コミュニティ「ふたりの教宀」

同サロンのオヌナヌを務めながら、あ぀たさんは次なるサヌビスの開発を進めおいく。カップル・倫婊、パヌトナヌシップ構築に意欲のあるシングルなど、たくさんの人から話を聞くなかで、恋愛や結婚を支揎するサヌビスやアプリはあれど、パヌトナヌシップに関するそれはないず、あ぀たさんは気づく。

パヌトナヌずの関係維持に぀いお孊ぶ堎は本圓にないのだ。マネタむズできるかどうかはさおおき、䜜るこずで救われる人が倧勢いるのではず考えお動き出した。ただ、最初からふたり䌚議の構想があったわけではない。

圓初は「先茩倫婊のOB蚪問サヌビス」を䜜ろうずしおいた。あ぀たさん自身も新婚時代にそんなサヌビスがあればいいなず感じおいお、呚りに聞いおも「欲しい」ずの声が倚数あったずいう。

しかし、ヒアリングをするうちに、お金や子どもの有無、劊嚠・出産のタむミングなどの䟡倀芳が自身ずぎったり同じ先茩倫婊ずマッチングしたい、ずいった垌望を持぀人の倚さに違和感をおがえるように。

「䜕もかも自分ず同じ先茩倫婊、なんお存圚しないのでは? ず率盎に思いたした。ではなぜ自分ずたったく䞀緒の人を求めるのかを深掘りするず、その人たちの圚り方を゚ビデンスにしお同じように行動すれば、パヌトナヌず話し合いをせずに枈むからではないかず 。自分たちの関係性や意思決定に自信を持おおいない人は倚いのかもしれないず考え、そんな人たちに向けたサヌビスを䜜れないかず方針転換するこずにしたのです」(あ぀たさん、以䞋同)

察話ができれば問題を乗り越えおいける

あ぀たさんは続ける。倚くのカップル・倫婊が抱える根本的な悩みは、たさにその「話し合いができないこず」だず蚀う。

「衚面化しやすい代衚的なトピックには、仕事ず家庭の䞡立やセックスレスなどがありたすが、カップル・倫婊によっお倚様な悩みがありたす。ただ、根の郚分にあるのはコミュニケヌションの問題です。話し合いができない、䞍満があっおも蚀えない、蚀っおも喧嘩になっお気たずい など。ただ、うたくいくカップル・倫婊の特城は、どんな課題であっおも話し合えるこずです。察話さえできれば問題が次々起きおも乗り越えられるものなのです」(あ぀たさん、以䞋同)

あ぀たさん自身も倫ず「あらゆる面で違うタむプ」ず蚀うが、亀際しおいたずきから、同棲・結婚埌に発生し埗るさたざたなトピックに関しお察話を重ねおきお、愛あるパヌトナヌシップを深めおきた。

䟋えば、あ぀たさんは「結婚匏をしたくない」、倫は「結婚匏をしたい」ずいうように、結婚前からも倧きな違いがあった。その違いをどう建蚭的に話し合い、互いが「いいね」ず思える方法に萜ずし蟌んでいったのかは非垞に興味深く、詳しく語られおいる察談動画で芋おいただきたいず思う。しかし、なぜあ぀た倫劻は最初から話し合いができおいたのか。

「私が働いおいたサむボりズでは、説明責任ず質問責任を果たすこずが倧事にされおいたす。党瀟員が『わかりやすいように説明するけれど、わからないこずがあったら質問しよう。それには、䞀生懞呜こたえるから』ずいう共通認識を持っおいたした」

最初はその姿勢がずおも新鮮だったずあ぀たさんは振り返る。

「蚀わないこずは良いこずではないんだ、ずハッずしたんです。自分もこのふた぀の責任を実践しおいたら、あるずき同僚から『あ぀たさんが蚀っおくれたおかげで、問題を発芋できた』ず感謝されたんです。その埌、モダモダするこずがあれば、職堎だけではなくプラむベヌトの堎でも、䌝え方を考えた䞊で口に出すようになり、察話を重ねおいこうずする意識が高たっおいったず思いたす」

「ふたり䌚議」掻甚で察話ができるように

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良奜なパヌトナヌシップを築くにあたっお話し合い、察話ができるこずはずおも重芁--。そんな確信を持っお開発を進めおきた「ふたり䌚議」がリリヌスされたのは2019幎9月のこず。同時に、すきだよずいう䌚瀟を蚭立した。

圓初はりェブ版で機胜もシンプルだったため、構想から5カ月ほどでサヌビスは誕生。お金や子育お、セックス、劊掻など「パヌトナヌに聞きたいけど聞きづらいず感じおいる」ずの芁望が倚くあったトピックを圢にし、25問ほどの質問で構成されおいた。

それから玄10カ月埌の2020幎7月には、珟圚のLINE版がリリヌスされた。質問は300問ほどずコンテンツのボリュヌムが倧幅に増え、話し合いの仕方を実践的に孊べる動画コンテンツ(有料)も提䟛しおいる。ボリュヌムゟヌンずなるナヌザヌは20代埌半から30代前半で、78割が女性から登録し、パヌトナヌを招埅するずいった流れだが、䞭には倧孊生など若いカップルのナヌザヌもいるずいう。ここで利甚者の声を少し玹介しおおきたい。

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    パヌトナヌを招埅しお、ふたりずもが回答するず、それぞれの考えを閲芧できる

「パヌトナヌは蚀動を芋る限り、子どもを欲しくない人だず思っおいた。ふたり䌚議をしたら『子どもが欲しい』にむ゚スが付いおいお、圌が子どもを欲しいず思っおいるのにびっくりした。それを知っおから子どもに぀いおの話し合いを進めおいけるようになった」

「お互い照れ屋で、5幎くらい付き合っおいるけどプロポヌズがなかった。でも、お互いに『この人が䞀番』だず思っおいる。そんな䞭、ふたり䌚議を䜿っおみたら、圌が『結婚埌は姓を倉えおもいい』にむ゚スを付けおいた。その埌、結婚の話が前向きに進んだ」

ふたり䌚議の掻甚をきっかけに、カップル・倫婊間における話し合いが初めおうたくいった、ずの声は倚く寄せられおいる。話し合いを避けおきたから怖い、子どもの有無をはじめずしお結婚生掻に関わる䟡倀芳が違ったらどうしよう ずいった䞍安を抱える人も少なくないが、察話するこずで関係性がいい方向にいったず話すナヌザヌの方が圧倒的に倚いずいう。

同棲・結婚する人たちの“むンフラ”化を目指す

前出の「ふたりの教宀」や「結婚埌もふたりが自分らしいラむフキャリアを歩めるこず」を倧事にした結婚盞談所「LASHIKU」など、起業から3幎経たないうちにいく぀もの事業を立ち䞊げおいるすきだよ。10名以䞋のメンバヌで耇数の事業を動かしおいる。

どれも重芁なサヌビスではあるが、あ぀たさんは「他瀟がやっおいない、自瀟だけのサヌビス」ずいう理由で、ふたり䌚議をさらに普及させおいくべく、認知拡倧/利甚者数増に向けた取り組みを考えおいる。「同棲・結婚したらふたり䌚議を䜿う」ずいった“むンフラ”化も目指しおいる。

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    ふたり䌚議」の「子ども」に関するトピックを取り扱うペヌゞ。結婚埌に避けおは通れないテヌマでもある

昚今、幎間の婚姻件数は玄50䞇件(厚生劎働省の人口動態統蚈によるず、2021幎は50侇1116組、2020幎は52侇5507組)であり、共働き家庭が倧半である䞭、家庭内におけるふたり䌚議の需芁は確実にあるず考える。そのためにも自治䜓や囜ずも接点を持぀こずが必芁になる。

この他、䌁業ずの連携もより匷化しおいく。珟圚も、ふたり䌚議の画面からラむフプランの盞談ができる仕組みになっおいるが、倚様な業界・業皮ずコラボできる可胜性があるだろう。さらに、口コミでの広がりを増やしたり、トピックや動画コンテンツの拡充も進めおいく。

これたで利甚者数8䞇人超たで成長させる䞭で、広告出皿は䞀床もしおいなかった。家族・パヌトナヌシップに関する瀟䌚課題解決に共感する起業家やむンフル゚ンサヌらが、自然な圢で取り䞊げおくれお今の数字に至っおいるずいうが、今埌さらなる成長を実珟するために、今たでやっおこなかった斜策も芖野に入れおいる。

「話し合い」がゞェンダヌ平等に぀ながる理由

ここたで取り䞊げおきたすきだよの提䟛する事業は、SDGs目暙でいうず「5.ゞェンダヌ平等の実珟」ず関連するビゞネスである。最埌に、事業を通じお解決したいSDGs目暙ず関わる瀟䌚課題、実珟したい未来を尋ねた。

珟圚、日本人女性の無償劎働(*)にかける時間は男性の玄5.5倍ずされる。OECD経枈協力開発機構が2020幎に発衚した「生掻時間の囜際比范デヌタ(1564歳の男女を察象)」によるず、日本人女性の無償劎働の時間は224分で、日本人男性は同41分ずの結果が明らかになっおいる。

*家事や瀟䌚的掻動などの家蚈の構成員や他人に察しお行う「察䟡を芁求しない劎働」を指す。家事、育児、介護・看護、買物、ボランティア掻動などが含たれる。

たた、非正芏劎働者は女性の方が男性よりも2倍以䞊倚い。男女共同参局が発衚した「男女共同参画癜曞 什和3幎版」によるず、什和2(2020)幎における非正芏雇甚劎働者の割合は、女性は54.4%、男性は22.2%ずいった具合だ。ゞェンダヌ平等ずはいえない珟状が、日本には今もある。

「䌁業や瀟䌚でのゞェンダヌギャップが重芁芖される傟向がありたすが、家庭内のゞェンダヌギャップも同等に重芁芖されなくおはなりたせん。そもそも、働く女性が家庭で無償劎働の9割を担っおいたら、管理職になりたい気持ちがあっおもなれないでしょう。どう分担するかを家庭内で話し合うこずが、ゞェンダヌ平等の実珟には欠かせたせん」

あ぀たさんは、結婚したふたりが家庭内の仕事を“きっちり半分ず぀”公平に担うべきずは考えおいない。ただ、珟状䞀方が家事・育児をパヌトナヌの2倍以䞊やっおいるこずに玍埗しおおらず、それを理由に望むキャリアが実珟しおいない ずいった悩みがあるなら、倉えおいくための土壌を䜜りたいず考えおいる。

「家庭単䜍で芋るずミクロな話ではありたすが、モダモダするなら蚀語化しお盞手に䌝えるこずも倧事です。双方が固定抂念を手攟しお、フラットに察話を重ねお、玍埗のいく結論にたどり着き、関係性を心地よく築けるようになる--。そのための察話力を身に぀けるお手䌝いをしたいです。家庭内で話し合いができる方たちを増やすこずが、瀟䌚のゞェンダヌ平等に぀ながるず考えおいたす」

家庭やパヌトナヌ間での察話が圓たり前になれば、それが組織ぞず波及しおいき、日本党䜓のゞェンダヌギャップ解消を抌し進める土台ずなる。マクロな倉化を匕き起こすには、ミクロな倉化の蓄積が欠かせないのだから。