
キッティング(Kitting)とは、購入したPCを利用者が受け取った時点で業務に使える状態に仕上げる工程を指します。で、OS・業務アプリ・ネットワーク設定・セキュリティポリシー・資産情報を一台ごとに一式として整えることを意味します。
単体端末を使用可能にするセットアップに対し、全社ポリシーを同一構成で複数台に適用し、その状態を保証する点がキッティングの要件になります。
キッティングとは、必要なものを「一式」そろえて渡す工程
キッティングは単なる「セットアップ」にとどまらず、開梱と付属品の確認、OSの初期設定、業務アプリの導入とライセンス認証、アカウント・メール・社内ネットワークの接続、暗号化とエンドポイント保護の適用、動作検証、管理ラベルの貼付と資産台帳への記帳までを含みます。設計項目として、MacではFileVaultの有効化と復旧キーのエスクローが加わります。
利用開始までゼロタッチで進めるには
手法は台数・構成パターン数・年間の変更回数で選びます。数台を異なる構成で用意する場合は手作業が現実的ですが、同じ構成を数十台以上そろえると、端末ごとに手を動かす作業と、設定変更のたびに手順をやり直す負荷が残ります。
この負荷をなくすのが、Apple Businessへの端末登録とMDMを組み合わせたゼロタッチ導入です。自動デバイス登録(ADE)は、箱から出した時点で端末を組織の管理下に置く仕組みです。MDMの構成プロファイルから、セットアップアシスタントの画面スキップやFileVaultの強制を指定できます。MDMはJamf ProやMicrosoft Intuneなどを用い、ゼロタッチでキッティングを終えられます。