Intel(インテル)は決算説明会で、PC市場の減速が加速していると明らかにした。世界のPC出荷台数は今年約12%減、2027年もさらに約10%減になると予想している。「調整」のペースは過去2カ月で速まっており、今後数四半期は厳しい市場環境が続くようだ。
メモリ不足とAI投資がPC市場を圧迫
背景にあるのは、AIデータセンターの拡大に伴うメモリチップの不足と、AI関連支出に圧迫される企業のIT予算だ。インテルの決算発表を受けて同社の株価は翌日に28%超下落し、同社からプロセッサの供給を受けるDell、HP、Lenovoも、それぞれ10.7%、9.6%、7.4%下げたという。
ただし、インテルは先行きを悲観していない。CFOのDavid Zinsner氏は「減速にもかかわらず、PCは復活すると考えている」と述べた。AIワークロードの移行に伴い、クライアント側での処理需要が増え、PCやAIエージェント向けの端末(agentic box)のような端末がその受け皿になるとの見方だ。
実際にAI対応のPCは伸びている。インテルの第3四半期のAI PC向けプロセッサの売り上げは前年同期比35%増だった。これは、クライアントコンピューティング事業全体の売上が5%減ったのとは対照的だ。
HPも、NPU(Neural Processing Unit)を内蔵するAI PCが前四半期の出荷台数の46%を占め、来年は60~70%になるとの見通しだと報じている。Axiosが10月30日付で報じている。