ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は10月23日、AIとQA(品質保証)の専門家を組み合わせてソフトウェア開発の検証工程を効率化するサービス「DAAQ(ダック)」について、外部向けに正式提供を開始した。
DAAQは同社の品質管理部がゲームやライブストリーミング、スポーツなどのサービスで培った検証ノウハウと、自社で開発した内製AIテストツールをパッケージ化したサービス。
同社内では、テスト作成工数を最大90%削減しているという。テスト作成からテスト自動化、コンテンツの倫理審査、アプリのストア審査まで、品質を保ちながら開発スピードの向上を支援する。繰り返しの作業をAIが担うことで、QAの担当者は本質的な仕事に集中できるようになる。
4つの主要な機能
DAAQは4つの主要機能で検証工程を網羅的にサポートする。まずテスト作成では、仕様書などのドキュメントをAIが読み込み、最適なテスト項目を自動生成。テスト自動化は自然言語による指示だけで、AIが実際に画面を操作しテストを実行する。
また、倫理審査ではテキストや画像・動画から、炎上リスクや不適切な表現をAIと専門家が検知する。最後に、ストア審査ではアプリのプラットフォームによる本審査で指摘を受けるリスクをAIと専門家が審査する。
AIだけに任せない品質担保
DAAQはAIツールを提供するだけでなく、DeNAのQA専門スタッフがAIへの入力や出力のフォローアップを行う。利用者はツールの操作を習得する必要がなく、指示を出して結果を確認するだけでサービスを利用できる。
また、各工程のアウトプットを人がレビューし、AIに任せきりにせず品質を担保。知的財産や情報を守るため、「ツールの安全性」「インプットの保護」「アウトプットの担保」の3つのガードレールを設けて運用するとのことだ。なお、利用者が預ける情報はAIの学習に利用せずデータ処理を行う。
DAAQでは、DeNAの品質管理部が開発し、自社プロダクトとして改善を重ねてきた仕組みを提供する。現場のニーズが高い機能から順次開発しており、既存の開発工程を大きく変えることなく導入可能だという。
デジタルハーツとパートナー契約
DeNAは今回のサービス提供開始に合わせ、ソフトウェアの検証や品質保証を手掛けるデジタルハーツとパートナー契約を締結。デジタルハーツは今後、DAAQを活用した検証サービスを提供する。

