豊岡市は2026年10月2日、城崎温泉街で自動運転バスの実証運行を実施すると発表した。11月から12月までの平日20日間程度、国内初走行となる11人乗り車両「ROii(ロイ)」を使い、オペレーターが乗車するレベル2で運行する。運賃は無料で、誰でも乗車できる。
国内初走行の「ROii」をレベル2で運行
実証では、将来の自動運転レベル4を目指すシステムを搭載した「ROii」を使用する。自動運転技術の実績を持つ韓国のA2Z(エートゥーゼット)社の11人乗り車両で、日本国内での走行は今回が初めてとなる。
車内にはオペレーターと補助員が常時乗車するため、乗車定員は最大9人。運行業務は全但バスが担い、兼松がプロジェクト全体の企画調整などを担当する。事業主体は豊岡市で、兼松は公募型プロポーザルによって事業者に選定された。
城崎温泉駅を起点に1日3便、時速20km以下で走行
実証運行の期間は2026年11月から12月までで、平日の20日間程度を予定する。実証運行に先立ち、10月中旬以降に城崎温泉街でテスト走行を行う。運行ルートは、JR城崎温泉駅前を出発し、城崎国際アートセンター前、城崎中学校前、御所の湯前、地蔵湯公園前を経由して駅前に戻る経路となっている。1日3便を予定しており、車両は時速20km以下で走行する。運賃は無料で、定員に達していなければ誰でも乗車できる。
なお、日程やルート、停留所などは、近畿運輸局や兵庫県警察など関係機関との協議や許認可の状況により、変更する場合があるとしている。
「そぞろ歩き」の交通環境で走行データを取得
豊岡市は今回の実証を通じて、浴衣での「そぞろ歩き」などが見られる城崎温泉特有の交通環境における走行データを取得する。併せて、自動運転の安全性を確認するとともに、レベル4の導入に向けた課題も抽出する。
また、地域住民、事業者、来訪者を対象としたアンケートも実施する。調査結果を基に、レベル4の導入に必要なインフラ整備の要件や、市民ニーズに即したサービス内容を検討する計画だ。乗車機会の提供を通じて、自動運転バスの利便性や安全性への理解を促し、地域全体の受容性向上も図るとしている。
