最近やたらとネットワークレスポンスが良くない
交通上の限界点が首都集中の限界であるのと同様に、職場におけるインターネット環境はビジネスの限界点である。最近、Windows95時代のモデム通信のような遅いレスポンスによく遭遇する。ここしばらく、このような遅延に遭遇したことはないのだが、筆者はCMS環境にアクセスできないと途方に暮れる環境にある。
数十年遭遇したことのない、遅延違和感・・・・・
当時との特筆すべきちがいと言えば、生成AIの隆盛だ。生成AIでよく使われるポート443をnetstatしてみると、
netstat -n | findstr :443
以下のように、443だらけである。
1台のPCでこのような状況にあるのであるから、これが大量にあるワークエリアでは、適切なネットワーク環境のモダナイズやスケールアウトも相当に難しいのではないだろうか?と感じる。筆者にとってAIは必須ではないが、CMS環境へのアクセスは必須である。ワークエリアのインターネット環境の予期せぬ制限はビジネスの限界点になることもある。
AI導入には非機能要件の再評価も必須
AIの導入には、順を追った"体質改善"が必要だと説くのは富士通の三原 哲氏(Satoshi Mihara)。企業がAI導入への投資を真の競争優位につなげるためのロードマップを述べるなかで、"今の体質のままAIを導入しても効果は限られる"としている。同氏は、AI活用は既存システムへの負荷増大を招くため、非機能要件の再評価も必須だと述べている。

AI活用に必要な「体質改善」(富士通Webサイトより)
非機能要件というのは、稼働率やレイテンシー、同時接続数などITインフラ周りでの性能やパフォーマンスを指す言葉だ。「特にシステムの応答性能、スケーラビリティ、セキュリティ、安定稼働の観点から現状を検証します。既存システムを全て刷新するのは現実的ではありません。活かせる部分は活かしつつ、新たな業務・事務プロセスと一気通貫で精査することが、AI技術の真の価値を引き出すカギ」だとする。機能要件を実現しても、非機能要件の追求が真の価値には欠かせない。
ガジェットで備える
インフラ環境面でのスケーラビリティは一朝一夕では整備されないことが多いが、遅延のクレームが増えるにつれて最新環境に移っていくことになるだろう。その間、このようなことは頻繁に起こると想定しておかなければならない。
臨時の場合はスマートフォンのテザリング機能でなんとかなるが、数時間落ちるようなことも増えているため筆者は遅ればせながらモバイルルーターを導入した。数時間単位のダウンでもモバイルルーター(ポケットWi‑Fi)に接続を切り替えるだけで、業務は滞らない。備えあれば患いなし。
また、モバイルルーターの"モビリティ"は、趣味の分野でも大いに生かせる。なんらかしらのセンサを付けたラズパイを自宅外に持ち出し、屋外で何かを計測するといった場合には、モバイルルーターは必須だ。業務の備えと拡張性のある趣味追求にと、一石二鳥なアイテムだと感じた。
