4月から5月にかけて急増する東京都内の人口
進学や就職で全国から集まる4月から5月にかけて、例年、東京都の人口が大幅に増加する。東京都のデータを見るとこの時期に約3万5000人が増加し年間で10万人近く増加する。今年は1430万人超の人口になるのは間違いなさそうだ。
テレワークが浸透したとは言え、混雑時の通勤時間では、圧迫されるような状況に時折り遭遇する。人口集中が加速する都心の通勤・通学状況にまだ大規模な改善を見ることはできていない。国土交通省が公表している2024年度の東京圏における主要区間の最混雑時間の混雑率を見ると、午前7時半から9時の通勤時間では150パーセントを超える区間も多数あるのが現状だ。
人口集中の限界点は、通勤通学時の交通上の限界にあるといっても過言ではない。この課題に取り組むため有志の企業や組織は、時差出勤やテレワークの充実を図りながら継続的な課題に取り組んでいる。東京都が進める「時差Biz」参加企業は、フレックスタイム制や時差出勤、テレワークとローテーション勤務を組み合わせたテレハーフ(午前出社と午後テレワーク、午前テレワークと午後出社など1日の半分だけテレワークをおこなう)を取り入れるなど様々な工夫を実践してきた。4月16日現在で12547社だったが、10日後の4月26日には12697社と増加している。時差出勤もしかり、コロナ禍を契機に普及したテレワークも混雑緩和にも有効な施策だ。
期待が高まる混雑リアルタイム情報の進化
一方で鉄道各社によるリアルタイム情報による混雑の見える化も進んでいる。鉄道各社はアプリやWebサイトで混雑情報の提供を行っているが、東京メトロの「東京メトロmy!アプリ」では、アプリ上を走る電車にリアルタイムで各種情報を表示、車両の混雑情報も把握できる。1本遅らせるか?別の交通を利用するか?など分刻みのデータで判断できる材料を提供している。
また、3月30日からは新たな取り組みも開始している。日比谷線三ノ輪駅、入谷駅と東西線の南砂町駅、葛西駅、浦安駅において駅構内設置のディスプレイに号車ごとのリアルタイム混雑状況の表示するものだ。奥行き情報を取得するデプスカメラとエッジサーバ、クラウド上のAIなどの技術を用いて、号車ごとに6段階、その後の駅での混雑予測も加えるなど大きく機能を進化させている。今後アプリに搭載されるようになれば、さらに細かく空いているエリアを考えて、行動できるようになる。
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日比谷線三ノ輪駅、入谷駅と東西線の南砂町駅、葛西駅、浦安駅において駅構内設置のディスプレイでの新たな取り組み(ニュースリリースより)
人によっては毎朝遭遇する都内の満員電車だが、当然ストレスになる。"朝が変われば、毎日が変わる。"(「時差Biz」のキャッチフレーズ)である。進化するITやアプリの駆使、テレワークや時差出勤を組み合わせるのも通勤スキルもますます重要になってくる。アプリを見るタイミングの計り方など、触っていないと即座には対応できないものだ。GW明けに備えてこれらのスキルに磨きをかけるのも良いだろう。


