ENEOSは4月22日、セルフサービスステーション(セルフSS)における給油時の安全性確保と運営効率化を目的に、AI自動給油監視システムの導入を開始すると発表した。
2月28日に施行された省令改正により、セルフSSでの同システムの使用が認められた。従来はスタッフが行っていた給油時の安全確認や給油許可に伴う監視業務をAIが担うことで、監視業務の効率化が可能になるとしている。
ENEOSは2018年度より、資源エネルギー庁および消防庁が主催する官民合同検討会に石油連盟会員会社として参加し、実証現場の提供や運用ノウハウのフィードバック、要件整理などを通じて、システムメーカーの開発に協力してきたという。
同システムの導入によりセルフSSが完全に無人化されるわけではないが、カーメンテナンスやコンビニエンスストアを併設した複合店における給油監視業務の負担軽減、SSの人材不足の解消、業務効率の向上が期待されるとしている。今後は実証済み店舗から運用を開始し、顧客や現場の声、安全性評価などを踏まえながら、全国のSS網へ段階的に導入を拡大する方針だ。
編集部メモ
サービスステーション(ガソリンスタンド)ではこれまで、セルフサービスの店舗であっても“完全無人”での営業は認められておらず、誤給油や不正利用などの危険を防止するため、給油の際には人の目視や監視による許可を行う必要があった。しかし、地方山間部を中心とした地域などにおける人手不足の影響を鑑み、規制は緩和。AI活用による運用効率化に向けた動きが進められている。

