ams OSRAMが開発を推進してきた車両照明技術「OSP」
ams OSRAMは、同社が開発を推進する形で2024年4月にオープンプトロコルとしての提供を開始した車室内照明向け高速ネットワークプラットフォーム「OSP(Open System Protocol)」について、ISOの専門委員会TC 22(自動車)が、ISO/TC22/SC31/WG3内の新たな作業項目として標準化に向けて作業を開始したことを発表した。
デイジーチェーンで1000個以上のLEDを1つのマイコンで制御
OSPはオープンなプロトコルで、LEDメーカーやマイコンメーカーが完全無料で利用でき、ライセンス料やロイヤリティも不要な車載照明向け通信技術。最大1000個のLEDが接続された状態であっても各LEDの点灯のタイミングの同期を取ることを可能としたり、1つのマイコンでそれぞれのLEDに個別のアドレスを割り振って制御したり、1色あたり16ビットの調整分解能を提供しつつ、通信速度としても1つの照明アプリに対して10ms以下での表示を提供する仕様となっている。
1つのマイコンに対して複数のスレーブがぶら下がるデイジーチェーン方式を採用することで、マイコンが自動的にアドレスを割り振ることを可能としているほか、デバイス間の接続を2.4MbpsのLVDSとすることで、求められるデータ転送速度を確保。さらにループバックをオプションとして用意しており、冗長性の確保も可能となっている。
さらに、LED以外のセンサなども同一ネットワーク上に混在させることも可能であり、製品によってはデイジーチェーンから分岐させてパラレル接続による機能拡張を図るといったことも可能としている。
ams OSRAMによると、すでに10BASE T1Sをベースとした実装もすでに実証済みとのことで、将来のゾーン/ドメインベースの電気/電子(E/E)アーキテクチャへの適合性もあるとしている。
すでに同社のOSP採用製品は一部の量産車両にも搭載されるなど技術的な実績を有しているほか、OSPのベースプロトコルの仕様についても公開されており、対応ソフトウェアもGitHub上で無償提供されている。今回、ISOへ標準化活動が移管されたことについて、ams OSRAMでは安全性が求められる自動車分野で長期的に採用されるために不可欠なステップであると説明している。
なお、OSPの標準化は「ISO 26341-1」として規定されることになるという。
