最小動作電圧4Vの4チャネル車載用ハイサイドドライバ
STMicroelectronicsは、最小2.7Vの低温での始動特性など、電圧変動下においても動作を維持し、自動車の信頼性とユーザ体験を向上させる最小動作電圧4Vの4チャネル車載用ハイサイドドライバ「VNQ9050LAJ」を発表した。
同製品は、グランド接続された負荷を12Vで駆動できるよう設計されており、3V/5Vのロジック信号と互換性を有しつつ、同社の最新技術であるVIPower-M09を採用することで、通常のオン抵抗が50mΩに抑えられており、効率向上と消費電力削減の両立を果たすことができるという。
また、抵抗性/容量性/誘導性負荷駆動のための保護機能を複数搭載。例えば、高精度の負荷電流検出機能は、パワーFETの主要なパラメータを正確にトラッキングするセンスFETを使用したカレントミラー回路を内蔵することで実現したとするほか、カレントミラーは外部ピンに接続され、そこに外部抵抗を接続することで、検出された電流を電圧に変換し、負荷モニタリングや異常状態の検出を継続的に行うことを可能としたとする。
さらに、このカレントミラーの高い精度により、負荷電流のアナログフィードバックや過負荷、グランドへの短絡または電力制限のアラート、過熱シャットダウンの表示、出力端子のVCCとの短絡検出、オフ状態での負荷オープンの検出などといった豊富な電流検出診断機能が提供されるとするほか、検出イネーブルピンの搭載により、同種の複数製品で外部センス抵抗を共有できることから、部品コストを最小限に抑えることもできるとしている。
このほか、検出機能と保護機能は高い電圧や温度にも対応しているため、過電圧クランプや過渡熱の制限、過熱温度や電力の制限を設定可能なことに加え、専用のフォルト・リセット・ピンで回復できるラッチオフ機能も備えているとする。加えて、静電放電からの保護、接地およびVCCの断線に対する保護、バッテリ逆接続保護などの機能も搭載しているほか、これらの厳しい過渡電圧に対する耐性は、車載用電気電子部品の品質規格であるLV124の最新版に適合したものだとしている。
なお、同製品はすでに量産中で、単価は、1000個購入時に約1.0079ドルとしている。
