Micron Technologyが発表した2026年度第1四半期(2025年9~11月)の決算によると、売上高は前四半期比20.6%増、前年同期四半期比56.7%増の136億4300万ドルと過去最高を記録したという。
また、同四半期の営業利益は、前四半期比68%増、前年同期比2.8倍の61億3600万ドル、純利益は前四半期比64%増、前年同期比2.8倍の52億4000万ドルとこちらも好調であった。
第2四半期も強気の見通し
同社は2026年度第2四半期(2025年12月~2026年2月)の売上高ガイドラインを187億ドル±4億ドルとしている。中央値で比較すると前四半期比37%増であり、市場予測を上回る強気の見通しとなっている。
同社の決算結果は、約1か月後に発表されるほかのメモリメーカー各社の2025年第4四半期(10~12月)の決算結果の先行指標になるとされており、AI用メモリに対する需要の高まりと、それに伴う全体的なメモリ不足によって引き起こされる価格高騰により、2026年はメモリ業界にとって追い風の1年になることが予想される。
Micronの会長兼社長兼CEOであるサンジェイ・メロトーラ氏は、「第1四半期は会社全体および各事業部門ともに過去最高の売上高と大幅な利益率の拡大を達成した。第2四半期の見通しは、売上高、粗利益、EPS、フリーキャッシュフローのすべてにおいて記録更新を反映しており、2026年度を通じて業績が引き続き堅調に推移すると見込んでいる。当社は、テクノロジーリーダーシップ、差別化された製品ポートフォリオ、そして強力な事業運営により、AIの実現に不可欠な企業としての地位を確立しており、顧客のメモリとストレージに対する高まるニーズに応えるために投資を行っている」と述べている。
データセンターの急増と増産体制の構築遅れが引き起こすメモリ不足
Micronは決算説明会で、主要な顧客の需要の約55~60%しか満たせていないことを認め、メモリの供給不足は2026年以降も続く可能性が高いと述べている。また、ここ数か月における顧客のAIデータセンター構築が加速しており、併せてメモリとストレージの需要が急上昇したことも明らかにしており、結果として、2025年のサーバー出荷台数は「10%台後半」の成長率を達成する見込みだという。同社のクラウド向けメモリ売上高は52億8000万ドルに達し、前年比で2倍以上に増加した。
また、「HBMとDDR5の現在の取引比率は3対1であり、HBM需要の増加によりこの取引比率でメモリが供給されていく。急増する需要を満たすにはクリーンルームのスペースを増やすことが不可欠だが、メモリ供給が逼迫している要因として、建設のリードタイムが長くなっていることも一因である」と説明している。Micronは2026年度の設備投資額を180億ドルから200億ドルに増額する計画だが、2026年のDRAMおよびNANDのビット出荷量は20%増にとどまると予測している。需要の増加ならびにHBM増産に向けてDDR5の生産能力の一部を活用するが、新工場の建設までまだ数年先といった状況を踏まえ、Micronではメモリの供給状況が短期サイクルではなく構造的な要因に左右されることとなり、供給不足は今後も継続し、価格が高止まりし、長期契約の重要性が増す可能性を示唆している。
