宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、12月22日午前のH3ロケット8号機打上げに失敗したと発表。第2段エンジン第2回燃焼が正常に立ち上がらず早期に停止したため、準天頂衛星システム「みちびき5号機」を予定軌道に投入できなかった。衛星分離の状況については「現在確認中」としている。
12月22日10時51分30秒に種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から離昇したH3ロケット8号機は、SRB-3と衛星フェアリングの分離、第1段エンジン燃焼停止と第1段・第2段の分離まで正常に進み、順調に飛行を続けていた。しかしみちびき5号機の分離前に、計画より早く第2段エンジンが燃焼停止したと一報があり、JAXAでは状況確認を進めていた。
今回の8号機の打上げ計画では、打上げ後24分46秒に第2段エンジンの第2回燃焼を開始し、29分6秒に終了することになっていた。しかし実際には、予測値(解析結果)と異なる作動結果であったことが分かっている。
具体的には、第2段エンジンの第1回燃焼開始は、打上げ後の経過時間(フライト結果)と予測値(解析結果)の間に、数値としては小さいものの3秒の時間差ができており、その後の第1回燃焼停止のタイミングでは27秒、それに続く第2回燃焼開始は15秒のズレがあったとのこと。
JAXA 理事/打上げ実施責任者の岡田匡史氏は、同日開催された会見の中で「(H3ロケット8号機の)第1段の飛行途中から、第2段水素タンクの圧力が徐々に減少しているというデータが確認されている。水素タンクの圧力が落ちると第2段エンジンの推力低下に直接関係するので、(前出の予測値の)時間差とはつじつまがあう」と述べており、今後詳細を検討するとのこと。
JAXAでは現在、山川宏理事長を長とする対策本部を設置し、原因究明を進めている。
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