車載向けUFS4.1のサンプルをMicronが出荷

Micron Technologyが11月13日、車載向けユニバーサルフラッシュストレージ (UFS)4.1 ソリューションの認定サンプルを世界中の顧客に向けて出荷開始したことを発表した。

  • Micronの車載向けUFS4.1のパッケージ外観イメージ

    Micronの車載向けUFS4.1のパッケージ外観イメージ (出所:Micron)

第9世代3D NAND技術を活用して広帯域幅を実現

同ソリューションは、自動車のインテリジェンス化を可能とすることを目的に広帯域化を実現。同社の第9世代(G9)3D NANDフラッシュメモリテクノロジーを採用することで、AEC-Q104に適合しつつ、最大4.2GB/sの帯域幅を実現。これにより、AIモデルの処理の高速化や膨大なセンサーデータのリアルタイム記録などが可能になるという。

具体的には、この帯域幅を実現したことで、AI処理に必要なシーケンシャル読み取り速度が向上し、データへの迅速なアクセスが可能となるとするほか、書き込み速度の強化により、ADASモデル向けのデータログを高速で記録できるようになり、認識や判断アルゴリズムの精度向上を支援するとしている。また、高い読み取り性能により、車内での生成AIエクスペリエンスにおいて複数のAIモデルを瞬時に切り替えることが可能となるため、システムデザイナーは複数のモデルを効率的に格納しつつメモリ要件を削減でき、低レイテンシーのユーザー体験とコスト最適化を同時に実現できるようになるとも説明している。

さらに、G9技術と独自ファームウェアの活用により、デバイスの起動は従来比30%高速化されるほか、システム全体の起動も18%高速化されるとのことで、これによりエンジンの始動と同時にインテリジェントシステムが即座に立ち上がり、より応答性の高いドライビング体験の提供につながるともしている。

このほか、耐久性としてシングルレベルセルモードで最大10万回、トリプルレベルセルモードで3000回のプログラム/消去(P/E)サイクルに対応していることに加えて、-40℃~+115℃の筐体温度範囲において優れた熱保護機能と一貫した性能を提供することで、自動運転などのミッションクリティカルな用途でも信頼性を損なうことなく冷却システムの小型化や効率化を可能にするという。

自動車に求められるさまざまな安全基準に対応

なお、同ソリューションは、自動車用途における最高水準の品質と安全基準を満たすよう設計されており、機能安全規格ISO 26262における自動車安全性水準 B(ASIL B) に準拠しているほか、ASPICEレベル3に準拠したソフトウェア開発体制と、ISO/SAE 21434に基づく包括的な製品セキュリティエンジニアリングの実践により、品質の強化とデータ保護を実現し、現代の自動車に求められる厳格な要件に応えることを可能としているという。