
「生成AI(人工知能)とそれを実装したロボティクスは、人類史上最大の技術革命。AIはパソコンやスマートフォンの画面の中だけだが、ロボットに搭載されて初めてフィジカルに世の中を変えていく」
9月25日、GMOインターネットグループが、都内で『GMO AI・ロボティクス大会議&表彰式 2025』を開催。グループ代表の熊谷正寿氏は冒頭でこのように挨拶し、「来年はヒューマノイド(ヒト型ロボット)元年と言われるようになる」と宣言した。
『AIで未来を創るNo.1企業グループへ』という方針を掲げ、近年はAIに注力するGMOインターネットグループ。過去の産業革命は平均55年周期で進展してきたというのが、熊谷氏の持論で、(1995年から始まった)現在のインターネット革命も折り返しに入り、後半の主役になるのがAIとロボティクスだという。
ただ、米オープンAIの『ChatGPT』に代表されるように、米国や中国を筆頭に世界中でAIやロボットの開発競争が進んでいるが、日本は残念ながら米中両国の後塵を拝しているのが現状。そのため、熊谷氏は「かつて日本はモノづくりで世界をリードしてきた。全日本で協力し、テクノロジーで新しい時代を切り拓くべき」と訴える。
イベントでは、内閣総理大臣の石破茂氏や米エヌビディア創業者のジェンスン・フアン氏がビデオメッセージを送った他、東京大学大学院教授の松尾豊氏らが講演。産官学一体でAI・ロボティクスの開発に挑むべきだという認識を共有した。