Windows Centralは9月24日(米国時間)、「Microsoft isn't creating a new AI browser but focuses on Edge|Windows Central」において、Microsoftが描くWebブラウザとAIの今後のビジョンについて伝えた。
Microsoft AI部門の最高経営責任者(CEO: Chief Executive Officer)を務めるMustafa Suleyman氏がThe Vergeのインタビューで、Copilotを単なるAIアシスタントで終わらせず、Microsoft Edgeを制御する強力なAIツールに発展させるつもりと語ったいう。
Microsoft CopilotがWebブラウザを制御する未来
Windows CentralによるとMustafa Suleyman氏はMicrosoft Edgeの未来を「エージェント型ブラウザへと進化する」と述べ、同ブラウザに搭載されたCopilotがユーザーと同じ操作をするようになるとの構想を語ったという。またAIを小さな天使にたとえ、次のように述べたとされる。
「まるで肩に小さな天使が乗っていて、レビューを読んだり、価格を比較したり、調査結果をまとめたりする退屈な作業を代行してくれるようなものです。それが遠く離れた場所で起こるのではなく、目の前で、リアルタイムに展開されるのを見ることができるのです」
同氏はエージェント型ブラウザとして新しいWebブラウザを開発するのではなく、Microsoft Edgeの延長線上にあることを強調している。Copilotを現在のEdgeにより深く統合し、ユーザーの主導権を維持したまま透明性のある自動化システムを実現する構えだ。
統合はオプトイン形式で導入される計画
この統合はすべてのユーザーに強制するものではなく、オプトイン形式にて導入される計画とされる。同氏は「この分野でMicrosoftは競合他社を大きくリードしている」と主張し、成果につながるだろうとの自信を見せたという。
ここで言う競合他社は、Webブラウザシェア1位を維持しているGoogleを指しているものとみられる。シェア3位に甘んじるMicrosoftだが、AI搭載のエージェント型ブラウザではChromeよりも一歩先に新しいユーザーエクスペリエンスを実現する方針を打ち出している。
