車載マイコンの長期供給保証期間を20年に延長
STMicroelectronicsは9月8日、同社の車載マイコン「SPC58ファミリ」における長期供給保証プログラムを現状の15年から20年へと延長することを発表した。
この決定により、同ファミリの7つの汎用ならびに高性能製品ラインが少なくとも2038年まで製品供給が保証されることとなる。また、汎用製品ラインにおけるコードおよびデータ格納用の不揮発性メモリ(NVメモリ)を最大10MB搭載する「SPC58 Hシリーズ」については、少なくとも2041年まで供給されることとなるともしている。
2021年にも別の車載マイコンの供給期間を20年に延長済み
今回の決定について同社では、全世界の車載機器メーカーが、新しいシステム設計プロジェクトを安心して開始でき、製品の検証、ソフトウェア、ツール技術への既存投資を引き続き活用できるようになると説明しており、顧客は実績のある既存製品をより長期にわたって生産できるようになるとともに、新しい設計にも利用することが可能になるとする。
また、STはIDMとして自社の半導体製造工場を有していることから、製品の設計、サポート、製造のあらゆる側面をコントロールすることができ、すでに先行して2021年に車載マイコン「SPC56ファミリ」についても長期供給保証期間の延長を済みだとしている。
なお、SPC58ファミリは、同社の40nm組み込みフラッシュプロセスを用いて製造される車載マイコン製品で、最大3つのe200z4 32-bit Power Architectureコアと1MB~10MBのオンチップNVメモリを搭載している点が特徴なほか、マルチドロップ接続(バス通信方式)をサポートするISO CAN-FD準拠の多数のMCAN(モジュラ・コントローラ・エリア・ネットワーク)モジュールなど、一般的な通信プロトコルのサポートや、IEEE 802.1Q仮想LANをサポートするIEEE 802.3 10/100イーサネット・コントローラによるトラフィック管理およびセグメンテーションの簡略化などに対応しているともしている。