サンディスクとSK hynixがHBFの仕様確立に向けて協業

Sandisk(サンディスク)は8月6日(米国時間)、SK hynixと次世代のAI推論向けに高いメモリ容量と性能を提供するために設計された新たなテクノロジー「HBF(High Bandwidth Flash)」の仕様の確立を目指した基本合意書(MOU)を締結したことを発表した。

HBFはAI推論ワークロード向けに設計されるもので、HBMと同等の帯域幅を実現しながら、同程度のコストで約8~16倍の記録容量を提供することを目指した技術。同社のBiCS(Bit Cost Scalable)技術と独自のCBA(CMOS directly Bonded to Array)ウェハボンディング技術を活用しつつ、サンディスクが1年かけて開発してきたもので、初のサンプルは2026年下半期に提供開始予定で、HBFを搭載した初のAI推論デバイスのサンプルは2027年初旬に提供が開始される見込みだという。

HBFの普及に向けた技術諮問委員会も設立

このMOU締結に先立ちサンディスクでは7月24日付でHBFメモリ技術の開発と戦略を手引する技術諮問委員会の設立を発表しており、委員としてRISCの共同開発者と知られ、カリフォルニア大学バークレー校のコンピュータサイエンス学科の名誉教授であり、Googleの著名なエンジニアでもあるDavid Patterson氏や、AMDでシニアバイスプレジデント兼チーフアーキテクトとしてPolaris、Vega、Navi GPUアーキテクチャの開発を指揮したほか、その後Intelに移籍し、Accelerated Computing Systems and Graphics事業本部のエグゼクティブバイスプレジデントとして、Intel ArcやPonte Vecchio GPUの開発を統括したRaja Koduri氏が参加することを明らかにしている。

なお、同委員会は戦略的指針、技術的知見、市場の展望を提供し、オープンスタンダードを形成していくことを目的としたものだとしており、David Patterson氏やRaja Koduri氏の数々の経験と戦略的な助言は、今後AI業界においてHBFをメモリのスタンダードとして確立する上で大きな役割を果たすことになると説明している。