onsemi(オンセミ)は3月5日(米国時間)、サンケン電気の持ち分法適用会社であるAllegro MicroSystems(アレグロ・マイクロシステムズ)に対して買収を提案したことを発表した。
買収額は、Allegroの普通株式1株あたり35.10ドルの現金で、推定企業価値は69億ドルとなるという。onsemiは、過去6か月にわたって、Allegroと複数回の話し合いを行ってきたとしており、今回の提示額は2024年9月2日に提示した1株あたり34.50ドルから0.6ドル増額されたものとなり、2025年2月28日のAllegroの株価の終値に対して57%のプレミアムをつけたものとなるとする。
今回の買収に対しonsemiでは、Allegroの磁気センシングやパワーICといった製品群は、自動車、産業、AIデータセンターアプリケーション向けのインテリジェントパワーおよびセンシングにおける自社のリーダーシップを補完するものとなるとしているほか、買収によってイノベーションの文化を共有する2つの強力なチームが結集し、拡大した組織内で刺激的な新しい開発機会にアクセスできるようになると説明している。