LegalOn Technologiesは2月27日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」について、法律分野を中心に書籍を収録しているリーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape(リーガルスケープ)」との機能連携を開始したことを発表した。
これにより、法務相談の参考となる関連書籍が「LegalOn Cloud」上でサジェストされるようになるため、閲覧環境にスムーズに遷移できる。法律書籍のリサーチの効率化と案件への対応の迅速化を支援するとのことだ。
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」のユーザーは、マターマネジメント体制、コントラクトマネジメント体制、契約審査体制、法令調査体制、法律事務所作成の法律文書の書式の利用体制といったさまざまなCLM(Contract Lifecycle Management)体制を同一プラットフォーム上で構築可能。
また、同サービス上で業務を遂行することで自然にナレッジが蓄積され、AIが自動で整理し、欲しい情報を欲しい時にAIがレコメンドするという、これまでにない法務業務のナレッジマネジメントを支援する。
リーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape」
Legalscapeは2021年6月に提供を開始したリーガルリサーチプラットフォーム。法務担当者が持つ高度かつ複雑な法律情報収集ニーズに対応する法律情報検索・閲覧システムを提供する。生成AIと独自の自然言語処理技術を組み合わせたAIリサーチ機能も搭載。3300冊以上の書籍を含む計3万5000件超のコンテンツを有している。
リーガルリサーチの効率化と案件への対応スピードの向上を支援
企業の法務担当者が法務相談対応をする際には、法律専門書や判例、官公庁の指針やガイドラインなどの媒体から情報を収集し法規制への対応やリスク管理を実施している。複雑な法規制を把握し企業として適切な対応をするために、有力な情報源を収集する、いわゆる「リーガルリサーチ」が必要不可欠な業務とされる。
しかし、相談案件からリーガルリサーチに必要なキーワードが想起できない、関連書籍を判別できないなど、業務の遂行には多くの時間と労力が必要とされる。
今回、「LegalOn Cloud」が「Legalscape」と機能連携を開始したことで、「Legalscape」に収録されている書籍を「LegalOn Cloud」上でAIがサジェストし、ユーザーが書籍をクリックすることで「Legalscape」上で書籍を閲覧できるようになる。
これにより、信頼のおける情報源を効率的に収集できるため、案件への対応スピードの向上に加えて適切な対応の推進が期待できるという。