TSMCが2025年1月の月間売上高を発表した。それによると、連結ベースの売上高は、前月比5.4%増、前年同月比35.9%増の2932億8800万NTドルとなり、1月の売上高としては過去最高を更新したという。
衰え知らずのAI半導体需要
好調の背景にあるのは、米国における生成AI向け半導体の需要が相変わらず高止まりしているためだとみられる。台湾Digitimesによると、中国DeepSeekの台頭や、米中貿易摩擦、米国によるAI半導体の輸出規制強化といった問題が生じているものの、現時点でNVIDIAがAI GPUの生産発注を削減する動きは見せていないとしている。
TSMCも、自社の先端パッケージ技術である「CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)」の今後5年(2025~29年)の増産計画を修正することなく着実に推進している模様だという。TSMCには現在、NVIDIAのほか、Google、Meta、Microsoft、AWS、Broadcom、Marvell、Apple、MediaTekなどといった大口顧客からAI半導体の依頼が増加しているという。