YE DIGITAL(以下略、YEデジタル)は9月18日、自社で導入し仕様書の作成やコーディング支援などの分野で工数削減や品質向上に寄与したAIによるソフトウェア開発特化サポートソリューション「AI-ChatBuddy」を一般提供することを発表した。

クローズド環境でソフトウェア開発に特化したサポートAIを運用する「AI-ChatBuddy」

「AI-ChatBuddy」は、高セキュリティのクローズド環境を構築し、開発したソフトウェア開発サポートに特化した生成AIを運用することで企業の開発能力・生産能力の向上を支援するソリューション。生成AIにはOpen AIの最新のAIモデル「GPT-4o」を活用、加えてRAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)も導入、自社に蓄積されたマニュアルやFAQ情報などを参照することで更なる正確性の向上を実現する。加えて、独自仕様のAI-OCR機能を搭載するため、仕様書の図表やFAX、外部資料などを読み取りデータ化し、開発用データとして活用できる。

開発をサポートするAI用のプロンプト集も用意しており、同社のソフトウェア開発のノウハウをベースとした指示・質問をまとめている。セキュリティに関しては、指定されたLANからのみの利用、入出力データをサーバーに保存しない仕様などデータの学習利用やデータ流出への対策も図っている。

その効果については、プログラミング支援や試験仕様書作成において開発工数の35%削減、英文ドキュメントの読解とコード生成工数に関しては80%の削減を実現したという。ソフトウェア開発企業向けに提供し、企業ニーズに応じた業務情報を学習させ企業特化型AIを構築していくという。サービスの料金及びサポート内容などの詳細情報は要問合せとなる。

  • YEデジタルとグループ会社で確認された「AI-ChatBuddy」の利用効果(同社資料より)