富士通と米オラクルは4月18日、日本の企業・団体のデータ主権要件に対応するソブリンクラウドの提供に向け、戦略的な協業を開始すると発表した。

今回の協業で行われること

協業に基づき、オラクルは、富士通に対し、パブリッククラウド「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)」の100以上のサービスを利用できる「Oracle Alloy」を提供する。

富士通は「Oracle Alloy」を国内のデータセンターの透明性を確保した安心・安全なデータ管理を支援する「Fujitsu Uvance」の「Hybrid IT」のクラウドサービスとして、運用コンサルティングサービスおよび「Fujitsu Cloud Managed Service」とあわせて、国内の企業に向けて2025年度から提供を開始する。

富士通が提供する「Oracle Alloy」によるクラウドサービスの特徴

富士通は、「Oracle Alloy」を同社が運用するデータセンターに導入し、顧客のデータ主権要件への対応と運用の透明性の確保を目的としたソブリンクラウドを提供する。

これにより、今後強化が見込まれる政府や特定業種に対する機密性・データ主権要件への対応を可能とし、お客様の安心・安全なデータ管理を支援する。

また、富士通が国内のデータセンターから提供する「Oracle Alloy」によるクラウドサービスは、顧客の計画に合わせて同社がクラウド環境のアップデートやパッチコントロールを行うことで、クラウド環境の自動アップデートやパッチ適用の影響でシステムに不具合が生じる、パブリッククラウドにおける課題を解決するという。