ヴイエムウェアは11月14日、VMware Sovereign Cloudについて、「VMware Cloud Director extension for VMware Data Solutions」を用いたデータサービス提供、セキュリティ強化、開発者向けの機能強化を発表した。

VMware Cloud Director extension for VMware Data Solutionsにより、ソブリンクラウドのユーザーは、大規模なオンデマンドキャッシュ、メッセージング、データベースソフトウェアのポートフォリオを開発者に提供できる。クラウドサービスプロバイダー(CSP)はテナントに統合ソリューションを提供できるため、プライベート/ソブリンクラウドにわたり、サービスとして利用できるデータをテナントを運用管理できる。

ソブリンデータサービス提供に向け、「MongoDBを主としたNoSQL as a Service」「Kafka as a Service」「Greenplum as a Service」「NetApp StorageGRIDによるObject Storage as a Service」が追加された。

セキュリティ強化に向けては、VMware Sovereign Cloudに独自キーの持ち込み(BYOK)と独自キー管理システムの持ち込み(BYO-KMS)のサポートが追加された。

これにより、ユーザーによるデータの「キー」の作成と所持が可能になり、ユーザー以外はCSPでさえ許可なしに情報の表示や情報へのアクセスが行えなくなる。

開発者のニーズに対応するソブリンクラウドを実現するため、同社製品でソブリンクラウドのサポートが拡張された。例えば、CSPは「VMware Tanzu Mission Control Self-Managed」を用いて、管轄地域の厳格な要件への順守が求められる規制の厳しい業界向けに、サービスとしてのマルチテナントKubernetesインフラをプロバイダが運用するデータセンターを通じて提供できるようになった。

VMware Content Hub for Cloud Directorの利用により、パートナーとそのソブリンテナントは、事前検証/構成済みのアプリを迅速に展開できるという。