村田製作所は、滋賀県守山市の守山駅前に新たな研究開発拠点「守山イノベーションセンター」を設立することを発表した。2024年2月より工事に着手、竣工は2026年5月を予定している。

  • 守山イノベーションセンターの外観

    守山イノベーションセンターの外観イメージ (出所:村田製作所)

守山イノベーションセンターに対する投資総額は約460億円(土地・建物費用のみ)。敷地面積は9966.88m2、延床面積は6万4850.24m2で地上18階建て+塔屋を予定しており、高層階に研究開発フロア、厚生施設、機械室を、中層階に研究開発フロアを、低層階に社外交流フロア、科学体験施設、機械室を配置するとしており、約1000~1600名ほどの従業員が既存および新規事業の基礎研究、企画、デザイン、設計の強化に向けた業務に従事する予定としている。

フロアレイアウトとしてオフィス・開発フロアでは自然光の取り込みや、必要最小限の間仕切りとすることで、開放的な空間を演出し、交流やひらめきを促すことを意識したものとすることを想定しているとするほか、立体的な社内交流スペースを構築することで、さまざまな価値観をもつメンバー間のコミュニケーションの活性化を図ることでイノベーションの創出を目指していくとしている。

さらに、低層階には社外との技術交流や協働開発が可能なエリアも設置するほか、さまざまなイベントに対応できる多目的ルームや、社内外の誰でも利用できるワイガヤスペース、テーマに応じてフレキシブルに運用できるラボルームなども備えることで外部連携を促進し、顧客との技術や知見との融合による新たなビジネス創出も目指すとしている。

  • 守山イノベーションセンターの内装イメージ

    守山イノベーションセンターの内装イメージ (出所:村田製作所)

なお同社は、今後も技術力の強化を推進していくことで革新的な製品・技術を社会に提供し、エレクトロニクス市場のさらなる発展に貢献していきたいとしている。