半導体製造装置メーカーのサムコは、中期経営計画において重点課題と位置付ける海外販売の拡大に向け、東スイス応用科学大学(Eastern Switzerland University of Applied Sciences)との連携を開始し、欧州市場の開拓を強化することを発表した。

今回の連携強化を機に同社は、研究開発用の平行平板型RIE装置「RIE-10NR」と卓上型UVオゾンクリーナー「UV-2」を東スイス応用科学大学の「マイクロテクノロジーおよびフォトニクス研究所(IMP:Institute for Microtechnology and Photonics)」へ貸し出すことを決定。東スイス応用科学大学のクリーンルームはISOクラス5~7の清浄度で600m2の広さを有しており、最先端の研究開発用装置が多数設置されているという。また、この施設はオープンラボとして欧州中の大学や企業の研究者が利用できるようになっていることが特徴だという。

  • 東スイス応用科学大学IMPクリーンルームの責任者であるMarco Cucinelli氏

    東スイス応用科学大学IMPクリーンルームの責任者であるMarco Cucinelli氏(左)とsamco-ucp社 CEOのVinzenz Gangl氏(右) (出所:サムコ)

なお、サムコの欧州販売・サービス拠点である子会社samco-ucp社のCEOであるVinzenz Gangl氏は、「東スイス応用科学大学との強力で実り多いパートナーシップの構築に喜びを感じている。東スイス応用科学大学との協力によりサムコブランドのイメージが向上することを期待している」とコメントしている。