コロナ禍は、多くの企業にとって従来の働き方を再考させる契機となった。オフィスに加え、自身のライフスタイルや仕事内容などに合わせて働く場所を選択できる「ハイブリッドワーク」は、これからの時代において主流になる可能性を秘めている。

9月5日~8日に開催された「TECH+ EXPO 2023 Sep. for HYBRID WORK 場所と時間とつながりの最適解」では新しい働き方を考えるためのセッションが多数実施された。

以下では、基調講演および編集部セッションのレポートへのリンクをまとめている。先進事例を通じて、新しい働き方を考察するヒントにしていただきたい。

DAY1:基調講演

A-1:ハイブリッドワークのジレンマとこれからのオフィス

  登壇者:東京大学大学院経済学研究科 准教授 稲水伸行氏
オフィスでの対面コミュニケーションを通じたネットワークづくりとテレワークに よる自律的な働き方にはそれぞれメリットがあります。そのため、これらを組み合 わせたハイブリッドワークはジレンマに直面すると考えられます。こうしたジレン マを乗り越えるためにオフィスはどうあるべきかを提示します。

編集部セッション

A-4:「個と組織」、両利きの働き方を考える

  登壇者:株式会社 people first 代表取締役/元 株式会社 LIXIL グループ執行役副社長 八木洋介氏
組織の「ありたい姿」と個人の「なりたい姿」が一致して最高の生産性を生み出し、個人の Well-being が Well-doing とつながって、個人も組織も目的を達成し、満たされた状態になる。そんな「両利きの働き方」 を考えるための問題提起をします。

A-6:“つながりを作り、成長を生む” 丸紅のワークプレイス戦略

  登壇者:丸紅株式会社 総務部 プロジェクト推進室 主任 森山秀一氏

A-7:作物が実る畑のようにアイデアが生まれるオフィスに

  登壇者:カルビー株式会社 経営企画本部 戦略統括部 部長 難波俊也氏
コロナ禍の 2020 年 6 月より部門横断型プロジェクトを設立し、オフィスの在り方 や働き方を模索。2021 年 6 月に本社オフィスを 2 フロアから 1 フロアに集約する リニューアルに着手し、同9月より新オフィスにて業務を開始。ソロワークや報告 型会議などはリモートを前提とし、新オフィスでは社員間やお客様との関係構築、 教育やディスカッションなどのコミュニケーションを通じた価値創造を目指す。

DAY2:基調講演

B-1:主体性とマネジメント効率を最大化する、ハイブリッドワークのソフト、ハード面の設計

  登壇者:株式会社クラス 代表取締役社長 久保裕丈氏
リモートから出社に戻す企業が多い中で、引き続き社員からのリモートワーク需要は強い昨今。転職の要件として、フル出社NGといった優秀人材も一定数は存在する。企業としては、働き方が見えやすい、管理工数が少ない といった理由から出社を促すケースも増加。 そんな中で、最大限働き方の自由度を高めつつ、社員の主体性を引き出し、マネジメント工数も効率化される、企業のハード、ソフト面両方における成功事例を実例を交えながらご紹介します。

パネルディスカッション

B-3:働きがい改革の要件 - ハイブリッドワーク × AI活用に向けて

  登壇者:株式会社クラス 代表取締役社長 久保裕丈氏
  登壇者:日本マイクロソフト株式会社 デバイスパートナーセールス事業本部 業務執行役員 事業本部長 佐藤久氏
  登壇者:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ マーケティング本部 コマーシャルマーケティングマネージャー 日笠修氏

DAY3:基調講演

C-1:多拠点ライフ〜分散する生き方・働き方〜

  登壇者:一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事/一般社団法人 Public Meets Innovation代表理事 石山アンジュ氏
別荘、ワーケーション、バンライフ。 「もう一つの家がある」生き方はもはや一部の人のものではなく、急速なリモートワークの普 及、デジタル化によって、誰でも今すぐ 始められる時代になった。 コロナウィルスの拡大を機に働き方だ けでなく暮らし方、ライフスタイルそのものを見直す人が 急増する中、「分散する生き方」は これからの社会の豊かさのスタンダードだ。 多拠点生活実践者であり日本のシェアリングエコノミーの第一人者である石山が、多拠点ライ フで変わる社会と生き方の魅力から、今から始められる実践方法を提示する。

編集部セッション

C-4:株式会社MIXI オフィス紹介、オフィス移転PJについて

  登壇者:株式会社MIXI はたらく環境推進本部 せいかつ環境室 マネージャー 嵯峨勇氏
  登壇者:株式会社MIXI 人事本部 労務部 労務企画グループ 西花菜氏


MIXIが推進してきた『マーブルワークスタイル』という新しい働き方を正式導入して約1年が経過しました。リモートワークとオフィスワークのそれぞれのメリットを活かし生産性を高めるという制度の全容と見えてきた課題とは。 オフィス環境の再構築時のポイントやハイブリッドな働き方に順応したオフィス設計についてを嵯峨氏、働き方制度の整備・拡充の過程についてを西氏よりそれぞれお話いただきます。

C-7:和歌山ワーケーション~企業と地域をつなぐ 新しいワークスタイル~

  登壇者:和歌山県 観光振興課 主査 小西健介氏
「ワーケーション」という新しい働き方が注目されています。これまで和歌山県が推進してきた、企業と地域をつなぐ和歌山ワーケーションについて、ご紹介します。

DAY4:基調講演

D-1:業績とエンゲージメントが向上する働き方改革!~秘訣は心理的安全性マネジメント~

  登壇者:株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室淑恵氏
働き方を変え、ダイバーシティを実現した企業で、 業績やエンゲージメントが向上する事例が次々に出ています。 心理的安全性が高い職場を作りながら業績を上げていくには、 求められるマネジメントの手法が大きく変わります。 2000社の働き方改革を支援してきた中で導き出した各職場で 明日から出来る具体的な手法と最前線の企業事例を解説します。

編集部セッション

D-4:エシカルワークスタイル ハイブリッド時代の新しい働き方

  登壇者:株式会社オカムラ ワークデザイン研究所 主幹研究員 池田晃一氏
人生100年時代のいま、多様な人が健康に、地球環境に配慮して働くことが求められています。オカムラは「健康」「利他・ダイバーシティ」「地球環境」の3つを価値判断の基準とする「エシカルワークスタイル」を提唱。研究から得られたデータをたどりつつ、新しい働き方に迫ります。

D-7:これからのテレワーク下でさらに高まる「臨場感」の必要性~技術活用と環境整備の 要諦とは~

  登壇者:株式会社パソナ セールスサポート・オペレーション本部 リンクワークスタイル推進統括/ゼネラルエキスパート 湯田健一郎氏
今や自由なワークスタイルの選択が企業価値の一部となっている一方、出社回帰の 報道も耳にします。マネジメント層が「出社」にこだわるのは、「臨場感」が大きな 理由のひとつです。デジタルツールの進化によって、リモート環境においても高い 臨場感を保てる環境を作ることが可能になってきた今、働き方の自由をさらに促進 するうえで、上手な技術活用と制度・環境整備の推進ポイントを解説します。